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落溜
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おちたま
ふりがな文庫
“
落溜
(
おちたま
)” の例文
与吉はとみこうみて、肩のあたり、胸のあたり、
膝
(
ひざ
)
の上、
跪
(
ひざまず
)
いてる足の
間
(
あいだ
)
に
落溜
(
おちたま
)
った、
堆
(
うずたか
)
い、木屑の積ったのを、樟の血でないかと思ってゾッとした。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
與吉
(
よきち
)
はとみかうみて、
肩
(
かた
)
のあたり、
胸
(
むね
)
のあたり、
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うへ
)
、
跪
(
ひざまづ
)
いてる
足
(
あし
)
の
間
(
あひだ
)
に
落溜
(
おちたま
)
つた、
堆
(
うづたか
)
い、
木屑
(
きくづ
)
の
積
(
つも
)
つたのを、
樟
(
くすのき
)
の
血
(
ち
)
でないかと
思
(
おも
)
つてゾツとした。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
時々
爪尖
(
つまさき
)
に
絡
(
から
)
まるのは葉の
雫
(
しずく
)
の
落溜
(
おちたま
)
った糸のような
流
(
ながれ
)
で、これは枝を打って高い処を走るので。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
時々
(
とき/″\
)
爪尖
(
つまさき
)
に
絡
(
から
)
まるのは
葉
(
は
)
の
雫
(
しづく
)
の
落溜
(
おちたま
)
つた
糸
(
いと
)
のやうな
流
(
ながれ
)
で、これは
枝
(
えだ
)
を
打
(
う
)
つて
高
(
たか
)
い
処
(
ところ
)
を
走
(
はし
)
るので。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
只管
(
ひたすら
)
人懐
(
ひとなつ
)
かしさに、進んで、喜んで朝から出掛ける……
一頃
(
ひところ
)
皆無
(
かいむ
)
だつた
旅客
(
りょかく
)
が急に
立籠
(
たてこ
)
んだ時分は
固
(
もと
)
より、今夜なども
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
落溜
(
おちたま
)
つたやうに方々から
吹寄
(
ふきよ
)
せる客が十人の上もあらう。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
溜
漢検準1級
部首:⽔
13画
“落”で始まる語句
落
落胆
落着
落魄
落葉松
落人
落葉
落籍
落付
落語家