“落溜”の読み方と例文
読み方割合
おちたま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
与吉はとみこうみて、肩のあたり、胸のあたり、ひざの上、ひざまずいてる足のあいだ落溜おちたまった、うずたかい、木屑の積ったのを、樟の血でないかと思ってゾッとした。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
與吉よきちはとみかうみて、かたのあたり、むねのあたり、ひざうへひざまづいてるあしあひだ落溜おちたまつた、うづたかい、木屑きくづつもつたのを、くすのきでないかとおもつてゾツとした。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
時々爪尖つまさきからまるのは葉のしずく落溜おちたまった糸のようなながれで、これは枝を打って高い処を走るので。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)