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荘重
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そうちょう
ふりがな文庫
“
荘重
(
そうちょう
)” の例文
旧字:
莊重
それも此の楽器特有の潮の湧き起るような
荘重
(
そうちょう
)
なのではなく、稽古でもして居るらしく、唯たど/\しくぽん/\いうだけの音である。
六日月
(新字新仮名)
/
岩本素白
(著)
ちょうどそこは、大きな寺院の入口みたいな
荘重
(
そうちょう
)
な大玄関であった。左右に何本かの
石柱
(
いしばしら
)
が並び、石段がその間をぬって上へのぼっている。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
われらをして言はしめば歌を詠むには優美にも詠め、雄壮にも詠め、古雅にも詠め、奇警にも詠め、
荘重
(
そうちょう
)
にも詠め、軽快にも詠めといはんとす。
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
それはまた我邦の
祭祀
(
さいし
)
のすべてのものに伴なっていた要件で、特殊に重要なる稲という一つの穀物の収穫に際し、あらゆる
荘重
(
そうちょう
)
なる儀式を備えて
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
その音は
荘重
(
そうちょう
)
でゆるやかであった。雨に
濡
(
ぬ
)
れた空気の中を、
苔
(
こけ
)
の上の足音のように伝わっていった。子供はすすり泣いていたが、ぴたりと声を止めた。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
人々は野淵の
荘重
(
そうちょう
)
な漢文口調の演説を旧式だと思いつつもその熱烈な声に
魅
(
み
)
せられて、狂するがごとく喝采した、手塚はきまりわるそうに頭を垂れた。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
ジナイーダはわたしの前に立つと、わたしを一層よく見ようとするかのように首を少し横にかしげ、いとも
荘重
(
そうちょう
)
に片手を
差伸
(
さしの
)
べた。わたしは眼の中が暗くなった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
大伴
(
おおとも
)
ノ
御行
(
みゆき
)
、粗末な
狩猟
(
かり
)
の
装束
(
しょうぞく
)
で、左手より登場。中年男。
荘重
(
そうちょう
)
な歩みと、
悲痛
(
ひつう
)
な表情をとり
繕
(
つくろ
)
っているが、時として彼のまなざしは
狡猾
(
こうかつ
)
な輝きを
露呈
(
ろてい
)
する。………
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
ここでも、わざとしからぬ咳払いを一つして、
荘重
(
そうちょう
)
に句切りをつけましたが、急に大きな声で
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
炎々
(
えんえん
)
と燃えあがった
塔上
(
とうじょう
)
の聖火に、おなじく塔上の聖火に立った七人の
喇叭手
(
らっぱしゅ
)
が、
厳
(
おごそ
)
かに
吹奏
(
すいそう
)
する
嚠喨
(
りゅうりょう
)
たる喇叭の音、その
余韻
(
よいん
)
も未だ消えない中、
荘重
(
そうちょう
)
に聖歌を合唱し始めた
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
充分
玄人
(
くろうと
)
的のその文章(3)必しも古く無いそのトリック(4)持ち重もりのするような
荘重
(
そうちょう
)
な作風(5)気宇広濶な国際的の味、等々々、堂々たるもので、二十枚三十枚の作などに
印象に残った新作家
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、長良川博士はテーブルのまえに上半身をのりだし、きわめて
荘重
(
そうちょう
)
な口調をもって
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
このことばには
荘重
(
そうちょう
)
なものがあって、厳として警告する態度はあなどり難いものがあったとはいえ、今、異様の
風采
(
ふうさい
)
をして、ことには女にも見まほしいところの青年の美男子であるところに
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
意匠に
勁健
(
けいけん
)
なるあり、優柔なるあり、壮大なるあり、
細繊
(
さいせん
)
なるあり、
雅樸
(
がぼく
)
なるあり、
婉麗
(
えんれい
)
なるあり、
幽遠
(
ゆうえん
)
なるあり、平易なるあり、
荘重
(
そうちょう
)
なるあり、軽快なるあり、
奇警
(
きけい
)
なるあり、
淡泊
(
たんぱく
)
なるあり
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
そのとき岸少尉は、きッと形を改め、
荘重
(
そうちょう
)
なこえで
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
荘
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“荘重”で始まる語句
荘重典雅