)” の例文
もと 虞初ぐしょりす〕といふに始り院本の名はきんに始まる事陶九成とうきゅうせいが『輟耕録てっこうろく』に「唐有伝奇。宋有戯曲渾詞説。金有院本雑劇其実一也。」〔とう伝奇でんきり。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
この已来このかた秋稼しうかに至り風雨ついでしたがひて五穀豊かにみのれり。此れすなはち誠をあらはし願をひらくこと、霊貺りやうきやう答ふるが如し。すなはおそれ、載ち惶れて以てみづかやすみするとき無し。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
抖擻シテ一関ニ帰ス/浄業長ク修ム小蓮社/法輪又転ズ寿亀山/丹梯此リ仙路ヲ開キ/玉歩重重便すなわチ攀ヅ可シ〕
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
キテ今リ庶政ヲル/小儒ひそカニ擬ス昇平ヲたたヘント〕
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
枕山が作に「自古佳期動相失。天時人事足長吁。独有旧交尋旧約。年年此夕不負余。観月之伴有時闕。観月之遊無歳無。」〔いにしえリ佳期ややもスレバ相失ヒ/天時人事長吁スルニ足ル/独リ旧交ノ旧約ヲ尋ヌル有リテ/年年此夕余ヲあざむカズ/観月ノ伴時トシテクコト有ルモ/観月ノ遊歳トシテ無キコト無シ〕云々と言ってある。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)