“伝奇”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳奇
読み方割合
でんき75.0%
ロマーン25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜泣きの刀のいわれは、脇差坤竜丸と所をべつにすれば……かならず丑満うしみつのころあいに迷雲、地中の竜を慕ってすすりくとの伝奇でんきである。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
もと 虞初ぐしょりす〕といふに始り院本の名はきんに始まる事陶九成とうきゅうせいが『輟耕録てっこうろく』に「唐有伝奇。宋有戯曲渾詞説。金有院本雑劇其実一也。」〔とう伝奇でんきり。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
しかし、算哲を斃すためには、その敷物を応用した文芸復興期ルネサンスの剣技が、けっして一場の伝奇ロマーンではなかったのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)