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自負
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じふ
ふりがな文庫
“
自負
(
じふ
)” の例文
こんどは、今日こそはと、つい通いつめ、さすが色事にかけては
自負
(
じふ
)
満々だった西門慶も、もうふらふらな様子だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
早
(
はや
)
くせし
以來
(
このかた
)
は何にも彼にも只二人
偖
(
さて
)
我口
(
わがくち
)
より此樣な事を申すは
自負
(
じふ
)
に
似
(
に
)
たれど
吾儕
(
おのれ
)
は
性來
(
せいらい
)
潔白
(
けつぱく
)
にて只正直を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
高利貸
(
こうりかし
)
の
老婦人
(
ろうふじん
)
、いかにも
露西亞
(
ロシア
)
は
露西亞
(
ロシア
)
らしく
思
(
おも
)
はれ、
讀者
(
どくしや
)
をして
再讀
(
さいどく
)
するに
心
(
こゝろ
)
を
起
(
おこ
)
さしむ。
居酒屋
(
いざかや
)
に
於
(
お
)
ける
非職官人
(
ひしよくくわんじん
)
の
懺悔
(
ざんげ
)
?
自負
(
じふ
)
?
白状
(
はくじやう
)
と
極
(
きはめ
)
て
面白
(
おもしろ
)
し。その
病妻
(
びようさい
)
の
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひて
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
都
(
すべ
)
ての
悦
(
よろこび
)
も
満足
(
まんぞく
)
も
自負
(
じふ
)
も
自信
(
じゝん
)
も、
悉
(
こと/″\
)
く自分を
去
(
さ
)
ツて
了
(
しま
)
ツて、
代
(
かはり
)
に
恐怖
(
きようふ
)
が來る。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
しかしながらいまのこの人には、そんな
内心
(
ないしん
)
にいくぶん
自負
(
じふ
)
しているというような、
気力
(
きりょく
)
は
影
(
かげ
)
もとどめてはいない。きどって
黙
(
だま
)
っていた、むかしのおもかげがただその
形
(
かたち
)
ばかりに残ってるのだ。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
他国の使臣にたいしては儀礼的な鄭重を極める半面に、ままこういう非礼もよくやるものらしい。——殊に一方は優越を
自負
(
じふ
)
して役に臨む場合には。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お向けねがいたい。また、玄蕃ならでは、そのような
果敢迅速
(
かかんじんそく
)
を要する奇襲は、果し得ぬものと、
自負
(
じふ
)
いたしまする
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「今朝ばかりは、自分がいちばんの早出だろうと
自負
(
じふ
)
して来たら、もう、役宅の机にむかっているとは、驚いた」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、漸蔵主は、あいてが金銅仏であろうと、うごかして見せるといわぬばかりな
自負
(
じふ
)
をもって、
滔々
(
とうとう
)
と、弁じ出した。迫りつつある天下分け目の形勢をである。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中国発向の場合には、或いは自分に、という期待はいわず語らず
自負
(
じふ
)
していたふうがある。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
池田
勝三郎信輝
(
しょうざぶろうのぶてる
)
のむかしから、人にうしろ指はさされぬ
自負
(
じふ
)
をもって、四十九歳までの武人生活をつらぬいて来た彼として、すくなくも、こんどの名折れは、心外でならないにちがいない。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“自負”の意味
《名詞》
自 負(じふ)
自分自身の才能などに自信を持つこと。
(出典:Wiktionary)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
負
常用漢字
小3
部首:⾙
9画
“自負”で始まる語句
自負心
自負自傲