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脊後
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うしろ
ふりがな文庫
“
脊後
(
うしろ
)” の例文
足
(
あし
)
を
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
に
投出
(
なげだ
)
したから
落
(
お
)
ちたと
思
(
おも
)
ふ
途端
(
とたん
)
に、
女
(
をんな
)
の
手
(
て
)
が
脊後
(
うしろ
)
から
肩越
(
かたこし
)
に
胸
(
むね
)
をおさへたので
確
(
しつか
)
りつかまつた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
児太郎は、くるっと
脊後
(
うしろ
)
向きになると、肌を脱いでみせた。美しいふた峯の脊すじに、幾すじとない紫色を帯びた鞭の
痕
(
あと
)
が、逡巡としてまざまざと残っていた。
お小姓児太郎
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
オイオイお前は
何処
(
どこ
)
へ行くと
脊後
(
うしろ
)
から声をかけたが、小僧は見向きもせず返事もせず、矢はり俯向きしまま
湿
(
ぬ
)
れて行く、
此方
(
こなた
)
は
悶
(
じ
)
れて、オイオイ小僧、何処へ往くのか知らぬが
河童小僧
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
若
(
も
)
し
或人
(
あるひと
)
が
義母
(
おつかさん
)
の
脊後
(
うしろ
)
から
其
(
その
)
脊中
(
せなか
)
をトンと
叩
(
たゝ
)
いて『
義母
(
おつかさん
)
!』と
叫
(
さけ
)
んだら『オヽ』と
驚
(
おどろ
)
いて
四邊
(
あたり
)
をきよろ/\
見廻
(
みまは
)
して
初
(
はじ
)
めて
自分
(
じぶん
)
が
汽車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
に
在
(
あ
)
ること、
旅行
(
りよかう
)
しつゝあることに
氣
(
き
)
が
附
(
つ
)
くだらう。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
間
(
あわい
)
のある
脊後
(
うしろ
)
に
脊負
(
しょ
)
って、立留って、
此方
(
こなた
)
を
覗
(
のぞ
)
き込むようにしたが、赤大名の
襤褸姿
(
ぼろすがた
)
、一足二足、そっちへ近づくと見るや否や、フイと消えた、垣越のその後姿。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
脊
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“脊”で始まる語句
脊
脊負
脊中
脊髄
脊筋
脊丈
脊梁
脊椎
脊柱
脊伸