よか)” の例文
助けられしはうれしく思ひしが是また同じく勾引かどはかし盜人どろばうにてあるべし如何してよからんやと薄氣味惡うすきみわる胡亂々々うろ/\するを見て半四郎は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
閑静なる一間ひとましとならばお辰住居すまいたる家なおよからん、畳さえ敷けば細工部屋にして精々せいぜい一ト月位すまうには不足なかるべし、ナニ話に来るは謝絶ことわると云わるゝか、それも承知しました
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
見てあはせんと一日のがれの挨拶もせんつまつて長庵がさじ加減かげんにさへ廻り兼姉のお文に逢せなば必ずお富が居る事故出て來るは必定ひつぢやう外の内へ賣ればよかりしに近來ちかごろになき失策しぞこなひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申立べし如何してよからんやと大息おほいきついて言けるにぞ女房は聞て大いに驚怖おどろき長庵にあうた話しは容易よういならざる事故決して口外こうぐわいはなさるなと豫々かね/″\おまへに言置しに何故然樣さやうなる一大事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)