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胴丸
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どうまる
ふりがな文庫
“
胴丸
(
どうまる
)” の例文
さても
伊那丸
(
いなまる
)
は、
小袖
(
こそで
)
のうえに、
黒皮
(
くろかわ
)
の
胴丸
(
どうまる
)
具足
(
ぐそく
)
をつけ、そまつな
籠手
(
こて
)
脛当
(
すねあて
)
、黒の
陣笠
(
じんがさ
)
をまぶかにかぶって、いま、馬上しずかに、
雨
(
あま
)
ヶ
岳
(
たけ
)
をくだってくる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その同勢三四十人の
形
(
なり
)
の
凄
(
すさ
)
まじさと申したら、
悪鬼羅刹
(
あっきらせつ
)
とはこのことでございませうか、裸身の上に申訳ばかりの
胴丸
(
どうまる
)
、
臑当
(
すねあて
)
を着けた者は半数もありますことか
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
丈「
此間
(
こないだ
)
大工の棟梁が来て、
家根
(
やね
)
の事をお話したから、其の事だろうと思っていましたが、何しろお話を聞きましょう、これ
胴丸
(
どうまる
)
の火鉢を奥の六畳へ持って
往
(
ゆ
)
け」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
胴丸
(
どうまる
)
に積もる
埃
(
ほこり
)
の
堆
(
うづたか
)
きに目もかけず、名に負へる
鐵卷
(
くろがねまき
)
は高く
長押
(
なげし
)
に掛けられて、螺鈿の櫻を散らせる黒鞘に
摺鮫
(
すりざめ
)
の
鞘卷
(
さやまき
)
指
(
さ
)
し添へたる
立姿
(
たちすがた
)
は、
若
(
も
)
し我ならざりせば
一月前
(
ひとつきまへ
)
の時頼
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
尾張へ行って、
胴丸
(
どうまる
)
の
鎧
(
よろい
)
を一領買って来い——。唐突である。また、余りにも、意外な主人のことばである。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
その同勢三四十人の
形
(
なり
)
の
凄
(
すさ
)
まじさと申したら、
悪鬼羅刹
(
あっきらせつ
)
とはこのことでございましょうか、裸身の上に申訳ばかりの
胴丸
(
どうまる
)
、
臑当
(
すねあて
)
を着けた者は半数もありますことか
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
と
怖々
(
こわ/″\
)
上
(
あが
)
って縁側伝いに参りまして、居間へ通って見ますと、
一間
(
いっけん
)
は床の間、
一方
(
かた/\
)
は
地袋
(
じぶくろ
)
で其の下に
煎茶
(
せんちゃ
)
の器械が乗って、桐の
胴丸
(
どうまる
)
の
小判形
(
こばんがた
)
の火鉢に
利休形
(
りきゅうがた
)
の
鉄瓶
(
てつびん
)
が掛って
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そちの生国の尾張には、
桶皮胴
(
おけかわどう
)
とはちごうて、
胴丸
(
どうまる
)
とかいう、新しい工夫の
具足
(
ぐそく
)
が、近頃行われておるそうな。一領買うて来い。そちの生国じゃ、勝手はよう
弁
(
わきま
)
えておるであろうが」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“胴丸”の解説
胴丸(どうまる)は、日本の鎧の形式の1つ。平安時代中期頃生じたもので、徒歩戦に適した鎧の形式である。
(出典:Wikipedia)
胴
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
“胴”で始まる語句
胴
胴中
胴衣
胴間声
胴忘
胴乱
胴顫
胴服
胴巻
胴体