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肯
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がへ
ふりがな文庫
“
肯
(
がへ
)” の例文
またよしんば上原が望んだとしても、肝腎の縣の
方
(
はう
)
が、上原の推薦をきかず、志村を囑託とすることを
肯
(
がへ
)
んじなかつたとしたらどうだらう。
続生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
さればさしづめおあかの方は、一郎が母となりし訳なれど、稚きより剛気の一郎、なかなかこれを母と呼ぶを
肯
(
がへ
)
んぜず。
誰が罪
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
ところがお信さんは子供が可哀相だからといつて誰が何と説得を試みても、頑としてそれを
肯
(
がへ
)
んじないのだといふこと、お雪さんは自分に弱味があるので
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
文学といふ女神は、或は
老嬢
(
ヲールド・ミツス
)
にて世を送ることあるも、卑野なる神に配することを
肯
(
がへ
)
んぜざるべければなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
人夫等岩崖を
仰
(
おほい
)
で唯
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
むるあるのみ、心は即ち帰途に
就
(
つ
)
くにあればなり、此に於て余等数人
奮発
(
ふんぱつ
)
一番、先づ
嶮崖
(
けんがい
)
を
攀登
(
はんとう
)
して其
登
(
のぼ
)
るを得べき事を
示
(
しめ
)
す、人夫等
猶
(
なほ
)
肯
(
がへ
)
んぜず
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
▼ もっと見る
彼等ハ本国いぎりすノ国家ノ強ヒル宗教ヲ信ズルコトヲ
肯
(
がへ
)
ンゼザルナリ、制度ハ国ノ制度ヲ
遵奉
(
じゆんぽう
)
セザル
可
(
べ
)
カラズトイヘドモ、信仰ハ自由也、国家ヨリ賦課セラルベキモノニアラズ。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
叔齊
(
しゆくせい
)
も
亦
(
また
)
立
(
た
)
つを
肯
(
がへ
)
んぜずして
之
(
これ
)
を
逃
(
のが
)
る。
國人
(
こくじん
)
、
其中子
(
そのちうし
)
を
立
(
た
)
つ。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て、
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
、
(二五)
西伯昌
(
せいはくしやう
)
善
(
よ
)
く
老
(
らう
)
を
養
(
やしな
)
ふと
聞
(
き
)
き、(曰ク)『
盍
(
なん
)
ぞ
往
(
ゆ
)
いて
歸
(
き
)
せざる』と。
至
(
いた
)
るに
及
(
およ
)
んで
西伯
(
せいはく
)
卒
(
しゆつ
)
す。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
社会主義の
福音
(
ふくいん
)
は既に軍隊の内部に
瀰漫
(
びまん
)
せんとしつゝあるを、平和主義の故を以て露国教会はトルストイを除名せり、然れ共今や学生の一揆、労働者の同盟罷工に
向
(
むかつ
)
て進軍を
肯
(
がへ
)
んぜざる士官あり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
肯
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
“肯”を含む語句
首肯
肯分
肯定
肯入
肯綮
北爾肯州
受肯
弁肯
御肯入
御首肯
肯定者
肯諾
肯首
首肯点頭