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しろうとめ
ふりがな文庫
“
素人目
(
しろうとめ
)” の例文
と、山商人に引っ張りまわされて克明に視て歩いたところで、一山から炭薪が何石とれるか、
素人目
(
しろうとめ
)
では見当もつかなかった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実際、あの鎖があっては、皮を剥きにかかる時に、どのくらい邪魔になるかということは、
素人目
(
しろうとめ
)
にも想像されることです。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
見ると少しく
沈欝
(
ちんうつ
)
したようすはしているが、これが恐るべき牛疫とは
素人目
(
しろうとめ
)
には教えられなければわからぬくらいである。
去年
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
素人目
(
しろうとめ
)
にはわが大学の
安田講堂
(
やすだこうどう
)
よりもかえって格好がいいように思われる。デテイルがないだけに全体の輪郭だけに意匠が集注されるためかもしれない。
映画雑感(Ⅰ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
素人目
(
しろうとめ
)
にも、この
上
(
のぼ
)
り十五
町
(
ちやう
)
、五十六
曲
(
まが
)
り十六
景
(
けい
)
と
申
(
まを
)
して
岩端
(
いはばな
)
、
山口
(
やまぐち
)
の
処々
(
ところ/″\
)
、いづれも
交
(
かは
)
る/″\、
湖
(
みづうみ
)
の
景色
(
けしき
)
が
変
(
かは
)
りますうちにも、こゝは一
段
(
だん
)
と
存
(
ぞん
)
じました。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
なるほど
素人目
(
しろうとめ
)
にも、この二三日の容体はさすがに
気遣
(
きづか
)
われたのであるが、日ごろ腎臓病なるものは必ず全治するものと妄信していたお光の、このゆゆしげな医者の言い草に
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
しかしながら小生の如き
素人目
(
しろうとめ
)
より見候へば、三段の並べかたも勿論面白く候へども、さりとて
悉
(
ことごと
)
く同じやうな配置法を取り候ては変化に乏しく多くの写真を見もて行くほどに
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
まあ
素人目
(
しろうとめ
)
で眺めたところでは格別
気息
(
いき
)
の切れるでも無いらしい。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
見ていれば、それが格に合うか、合わないか、大概の
素人目
(
しろうとめ
)
にもわかりそうなものじゃないか、もう一幕
辛抱
(
しんぼう
)
し給え……
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
あの時虚無僧の構えた尺八には、充分な自信と
研
(
みが
)
きぬいた腕の
冴
(
さ
)
えが、
素人目
(
しろうとめ
)
にも分るほど光っていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小さなブーメラング形の翼の
胚芽
(
はいが
)
の代わりにもう日本語で羽根と名のつけられる程度のものが発生している。しかしまだ雌雄の区別が
素人目
(
しろうとめ
)
にはどうも判然としない。
あひると猿
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
素人目
(
しろうとめ
)
で見て、これをこのままあの観音へ納額してみたらば、さだめて異彩を放つであろうと思うのも無理がない——こういった絵を納めてみたいと願うのは
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
三人のプレイが
素人目
(
しろうとめ
)
に見てもそれぞれちゃんとはっきりした特徴があって面白い。クラブと球との衝撃によって生ずる音の音色まで人々で違うような気がするのである。
ゴルフ随行記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ようやく疲れかかったカルネラの
頽勢
(
たいせい
)
は
素人目
(
しろうとめ
)
にもはっきり見られるようになった。
映画雑感(Ⅲ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“素人”で始まる語句
素人
素人屋
素人家
素人眼
素人下宿
素人細工
素人考
素人流
素人衆
素人相撲