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篠突
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しのつ
ふりがな文庫
“
篠突
(
しのつ
)” の例文
續いて、もう一と打、二た打、すさまじい稻光りが走ると、はためく大雷鳴、耳を
覆
(
おほ
)
ふ間もなく
篠突
(
しのつ
)
くやうな大夕立になりました。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その
中
(
うち
)
、
空
(
そら
)
が
真暗
(
まっくら
)
くなって、あたりの
山々
(
やまやま
)
が
篠突
(
しのつ
)
くような
猛雨
(
もうう
)
の
為
(
た
)
めに
白
(
しろ
)
く
包
(
つつ
)
まれる……ただそれきりのことに
過
(
す
)
ぎませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
篠突
(
しのつ
)
くような暴雨であった。
雨脚
(
あまあし
)
が乱れて
濛気
(
もうき
)
となり、その濛気が船を包み、一寸先も見えなくなった。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
チチコフは、
篠突
(
しのつ
)
く雨の濃いとばりを透して、何か屋根に似たものをちらと認めることが出来た。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
畳翠
(
でふすゐ
)
滋蔓
(
じまん
)
繁茂せる、竹と竹との隙間を行くは、
篠突
(
しのつ
)
く雨の間を
潜
(
くゞ
)
りて濡れまじとするの
難
(
かた
)
きに
肖
(
に
)
たり。進退
頗
(
すこぶ
)
る困難なるに、払ふ物無き
蜘蛛
(
くも
)
の巣は、前途を
羅
(
ら
)
して煙の
如
(
ごと
)
し。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
日暮方から
鳴出
(
なりだ
)
した雷は
益々
(
ますます
)
すさまじくなって、
一天
(
いってん
)
墨を流したようで、
篠突
(
しのつ
)
く大雨、ぴかりぴかりと
電
(
いなずま
)
が目の
眩
(
くら
)
むばかり障子に
映
(
うつ
)
って、その
毎
(
たび
)
に天地も
覆
(
くつがえ
)
るように
雷
(
いかずち
)
が鳴り渡る
稚子ヶ淵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大胡
(
おおご
)
の方へ出掛けて留守でございましたが、その日も朝から
篠突
(
しのつ
)
くような烈しい雨で、
小歇
(
おや
)
みもなく降り続いているなんとなく薄ら暗い胴震いのしそうなほど寒い日だったと覚えております。
蒲団
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
続いて、もう一と打、二た打、すさまじい稲光りが走ると、はためく大雷鳴、耳を覆う間もなく
篠突
(
しのつ
)
くような大夕立になりました。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
雨は
篠突
(
しのつ
)
くばかりとなった。棟に覆す滝の音に、青葉の唱歌の途切るる時、ハッと皆、ここにあるもの八九人、一時に
呼吸
(
いき
)
を返したように、お夏の、我に返る
気勢
(
けはい
)
を感じた。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
篠
漢検準1級
部首:⽵
17画
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
“篠”で始まる語句
篠
篠懸
篠竹
篠原
篠村
篠山
篠笹
篠笛
篠垣
篠田