“篠垣”の読み方と例文
読み方割合
しのがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、裏門の方へと二十歩ほど、杉木立の中を行くと、ささやかな篠垣しのがきに囲まれた草庵があって、朝顔の花が、そこらに、二、三輪濃く咲いていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして陣屋の一番外側には篠垣しのがきめぐらし、五間十間ぐらいの距離に本篝ほんかゞりをき、その垣の内側に、望楼、見せやぐら等をところ/″\に設け、板囲いの仮小屋
僕等はもうその時には別荘らしい篠垣しのがきや松林の間を歩いていた。木札はどうもO君の推測に近いものらしかった。僕は又何か日の光の中に感じるはずのない無気味さを感じた。
蜃気楼 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)