“篠田”の読み方と例文
読み方割合
しのだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥さまのところへ、篠田しのださんという男のかたが来られました。奥さまよりちょっと年上の若いかたです。結婚まえからのお友だちらしいのです。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
聴水がうたへば黒衣が舞ひ、彼が篠田しのだの森をおどれば、これはあり合ふ藤蔓ふじづるを張りて、綱渡りの芸などするに、金眸ますます興に入りて、しきりに笑ひ動揺どよめきしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
御前ごぜん、訳ア御わせん。雪の上に足痕あしあとがついて居やす。足痕をつけて行きゃア、篠田しのだの森ア、直ぐと突止つきとめまさあ。去年中から、へーえ、お庭の崖に居たんでげすか。」
(新字新仮名) / 永井荷風(著)