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祝着
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しゅうちゃく
ふりがな文庫
“
祝着
(
しゅうちゃく
)” の例文
花馬車一等賞万歳! まずもって
祝着
(
しゅうちゃく
)
の至りに存じます。……さて、手前がつまりご紹介にあずかりました一〇一号室でございます。
ノンシャラン道中記:04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「
左少将
(
さしょうしょう
)
さまにはいつもながら、ますますご
健勝
(
けんしょう
)
のていに
拝
(
はい
)
せられまして、かげながら
主人
(
しゅじん
)
家康
(
いえやす
)
も
祝着
(
しゅうちゃく
)
にぞんじあげておりまする」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ははア、それはおめでたいことで——こけ猿の茶壺が、そうたやすく見つかって、大金の
所在
(
ありか
)
も判明いたしたとは、
祝着
(
しゅうちゃく
)
至極、お喜び申しあげる」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
こんど
貝
(
かい
)
の火がお前さまに
参
(
まい
)
られましたそうで
実
(
じつ
)
に
祝着
(
しゅうちゃく
)
に
存
(
ぞん
)
じまする。あの玉がこの前
獣
(
けもの
)
の方に
参
(
まい
)
りましてからもう千二百年たっていると
申
(
もう
)
しまする。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
思いもよらぬご助力で市之丞殿の無事の顔を見、
祝着
(
しゅうちゃく
)
これに過ぎませぬわい。心の底からお礼申す。では仰せに従って市之丞殿は愚僧
頂戴
(
ちょうだい
)
、共々鳳凰の間へ参るでござろう。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「おう、いつぞやは、眼ざましいお働き、
人間業
(
にんげんわざ
)
とも思われなかった。しかも、さしたるお怪我もなかったそうな。……
祝着
(
しゅうちゃく
)
の至りです」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これは、これは、藤波さん、暑中にもかかわらず御爽快のていでまず以て
祝着
(
しゅうちゃく
)
。……お、これは、せんぶりどのも」
顎十郎捕物帳:05 ねずみ
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「
祝着
(
しゅうちゃく
)
です」と勅使も、
讃嘆
(
さんたん
)
を惜しまなかったが——「ところで、三将軍の内、
彭玘
(
ほうき
)
将軍ひとりがここにお見えでないが?」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、べつだんな用事でもござりませぬ。お
夫婦
(
ふたり
)
とも、ご息災とさえ伺えば、それで
祝着
(
しゅうちゃく
)
。ただよろしくおつたえを」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
祝着
(
しゅうちゃく
)
祝着。新田の件といい、忍び上洛のことといい、これでまずお上の御不審も解け、幕府御家人の
醜
(
しゅう
)
をも世間へ見せずにすんだ。高氏どの、何を
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わしが山城じゃ。かねがね、一度はお会いせいではなるまいと存じおったところ、今日、宿望を果して
祝着
(
しゅうちゃく
)
」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いや、慾をいえば
限
(
き
)
りもないこと、山路
将監
(
しょうげん
)
の誘致が
調
(
ととの
)
うただけでも、この際、まずまず
祝着
(
しゅうちゃく
)
とせねばなるまい。どれ、早速に北ノ庄殿のお耳へ達しておこう。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「殿さま、ご苦心のかいあって、いよいよご開運の
秘宝
(
ひほう
)
もめでたく手に入りました。
祝着
(
しゅうちゃく
)
にぞんじまする」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あなたは、ずんとお変りになりましたな。お体も健やかになられた。お心も明るくなった。そして
真向
(
ひたむ
)
きに現在のご信念に坐っておられる。
祝着
(
しゅうちゃく
)
にたえませぬ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そう話がわかれば、双方の
祝着
(
しゅうちゃく
)
、では甘糟三平どの、お別れとしよう。……いずれまたと申したいが、会えば最後、もう生涯二度と会わないようにお互いに祈ろう」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「三法師君を、天下人と仰ぎ奉ること、各〻にも御同心、勝家にもはや異存なし。
祝着
(
しゅうちゃく
)
、祝着」
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「何さ何さ。それでこそ、われわれも先ず
祝着
(
しゅうちゃく
)
と申すもの。どうじゃな。わしはつい食べ残しの弁当を
解
(
と
)
いてしまった。あんたも、どうせのことに、一ト涼みなさらんか」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、兄上が勅を
畏
(
かしこ
)
んでお起ちになったことは、われら同様、
祝着
(
しゅうちゃく
)
にたえぬ、会心のいたりだと、あの
琥珀
(
こはく
)
いろの眸をかがやかして、異様なまでに、ご満足なていでしたが」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それは
祝着
(
しゅうちゃく
)
である。そして、とくにそちがわしを
尋
(
たず
)
ねてきた
用向
(
ようむ
)
きとはなんであるな」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
祝着
(
しゅうちゃく
)
にたえません。それだけでも、お礼はこの方から申さねばならぬ」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『御両所とも、お変りもなく、
祝着
(
しゅうちゃく
)
に存じまする』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「三七どの、お目がさめたか。わかれば
祝着
(
しゅうちゃく
)
」
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「一天
晴朗
(
せいろう
)
、今日のお船出
祝着
(
しゅうちゃく
)
に存じます」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「相変らずお達者で
祝着
(
しゅうちゃく
)
」
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
祝着
(
しゅうちゃく
)
にぞんじまする」
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
祝着
(
しゅうちゃく
)
、祝着」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
祝着
(
しゅうちゃく
)
、祝着」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“祝着”の意味
《名詞》
祝着(しゅうちゃく)
喜び、祝うこと。祝うこと。
《形容動詞》
祝着(しゅうちゃく)
満足、喜びに思うこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
祝
常用漢字
小4
部首:⽰
9画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“祝着”で始まる語句
祝着至極