オヤ)” の例文
われ/\のオヤたちの、此の国に移り住んだ大昔は、其を聴きついだ語部カタリベの物語の上でも、やはり大昔の出来事として語られて居る。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
砂山の みオヤの墓に詣で来て、たらちねの老い 身にしみにけり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
ハカり知れないオヤ々の代から信仰として伝へられ、形式のみ残つて、当代の信仰と合はなくなり、意味のわからなくなつたものが沢山ある。
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
中臣・藤原の遠つオヤあめの押雲根命オシクモネ。遠い昔の日のみ子さまのおしの、イヒと、みを作る御料の水を、大和國中クニナカ殘る隈なく搜しモトめました。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
中臣・藤原の遠つオヤあめの押雲根命オシクモネ。遠い昔の日のみ子さまのおしの、イヒと、みを作る御料の水を、大和国中クニナカ残る隈なく捜しモトめました。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼らの行くてには、いつ迄も/\未知之国シラレヌクニよこたはつて居た。其空想の国を、オヤたちの語では、常世トコヨと言うて居た。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此純化したお祭りを持つた迄には、語りオトされた長い多くのオヤたちの生活の連続が考へられねばならぬ。其はもつと神に近い感情発表の形式をもつてゐた時代である。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
耳明らめてお聽きなされ。中臣・藤原の遠つオヤあめの押雲根命オシクモネ。遠い昔の 日のみ子さまのおしの、イヒと、みを作る御料の水を、大和國中クニナカ殘る隈なく搜しモトめました。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
オヤ(母)神に対して、乳母神オモカミをば(小母)と言つた処から、母方の叔母即、父から見たと言ふ語が出来た。此が亦、神を育む姥(をば・うば)神の信仰の元にもなる。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
祖父も、曾祖父も、其以前のオヤたちも、苦しんで生きた。もつとよい生活を、謙遜しながら送つてゐた、と思ふと、先輩や友人の様に、気軽に、学究風の体面を整へる気になれない。
古代研究 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
われ/\のオヤたちが、まだ、青雲のふる郷を夢みて居た昔から、此話ははじまる。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
藤原の遠つオヤ、中臣の氏の神、天押雲根アメノオシクモネと申されるお方の事は、お聞き及びかえ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
藤原の遠つオヤ、中臣の氏の神、天押雲根アメノオシクモネと申されるお方の事は、お聞き及びかえ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
藤原の遠つオヤ、中臣の氏の神、天押雲根アメノオシクモネと申されるお方の事は、お聞き及びかえ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうしたオヤの精靈の、時あつて子孫の村屋に臨み、新しい祝福の辭を述べると共に、教訓・批難などをして行つた古代の民間傳承が、段々神事の内容を持つて來る事も考へにくゝはない。
オヤ(母)神に対して、乳母神オモカミをば(小母)と言ったところから、母方の叔母すなわち、父から見たという語ができた。これがまた、神を育む姥(をば・うば)神の信仰の元にもなる。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
高天タカマ大御祖オホミオヤのお示しで、中臣のオヤ押雲根命オシクモネ、天の水のグチを、此二上山にところまで見とゞけて、其後久しく 日のみ子さまのおめしの湯水は、代々の中臣自身、此山へ汲みに參ります。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
高天タカマ大御祖オホミオヤのお示しで、中臣のオヤ押雲根命オシクモネ、天の水のグチを、此二上山にところまで見とゞけて、其後久しく、日のみ子さまのおめしの湯水は、代々の中臣自身、此山へ汲みに參ります。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
高天タカマ大御祖オホミオヤのお示しで、中臣のオヤ押雲根命オシクモネ、天の水のグチを、コノ二上山にところまで見とゞけて、ソノ後久しく、日のみ子さまのおめしの湯水は、代々の中臣自身、此山へ汲みに参ります。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
天地聞食食国東方陸奥国小田郡金出在進(礼利)……中略……又大伴佐伯宿禰云如天皇朝守仕奉事顧(奈伎)人等阿礼汝(多知乃)オヤ(止母乃)元来海行美豆屍。