社頭しゃとう)” の例文
浪打際なみうちぎわあるいたようにかんじたのはホンの一瞬間しゅんかん私達わたくしたちはいつしか電光でんこうのように途中とちゅうばして、れいのおみや社頭しゃとうっていました。
こののどかな社頭しゃとうで、娘を連れた母、孫をともなう老人、幼い者をよろこばしている年上の者などを見ると、やはり、家をもつ人、愛の持ちあえる人たちは、いいなあ、しあわせだなあ
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
社頭しゃとう階段きざはしほとりひと気配けはいいたしますので、こころしずめてこちらからのぞいてますと、其処そこには二十五六のわかうつくしいおんなが、六十ぐらい老女ろうじょれてってりましたが
たとえばあの鎌倉かまくら八幡宮はちまんぐう社頭しゃとう大銀杏おおいちょうせい——あれなどはよほど老成ろうせいなものじゃ……。