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碁子
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きし
ふりがな文庫
“
碁子
(
きし
)” の例文
纔
(
わづか
)
に幾局の勝負を決せし盤の上には、
殆
(
ほとん
)
ど惜き夢の間に
昏
(
く
)
れて、折から雨も
霽
(
は
)
れたれば、
好者
(
すきもの
)
どもも
終
(
つひ
)
に
碁子
(
きし
)
を
歛
(
をさ
)
めて、
惣立
(
そうだち
)
に帰るをあたかも送らんとする主の
忙々
(
いそがはし
)
く
燈
(
ひ
)
ともす
比
(
ころ
)
なり
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
我目前には
猶突兀
(
とつこつ
)
たる山骨の立てるあり。物寂しく獨り聳えたる塔の
尖
(
さき
)
に水鳥の
群立
(
むらた
)
ち來らんを
候
(
うかゞ
)
ひて網を張りたるあり。脚底の波打際を見おろせばサレルノの
市
(
まち
)
の人家
碁子
(
きし
)
の如く
列
(
つらな
)
れり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
積薪
(
せきしん
)
思
(
おも
)
はず
悚然
(
ぞつ
)
として、
直
(
たゞ
)
ちに
衣冠
(
いくわん
)
を
繕
(
つくろ
)
ひ、
若
(
わか
)
き
婦
(
よめ
)
は
憚
(
はゞかり
)
あり、
先
(
ま
)
ず
姑
(
しうと
)
の
閨
(
ねや
)
にゆき、もし/\と
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けて、さて、
一石
(
いつせき
)
願
(
ねが
)
ひませう、と
即
(
すなは
)
ち
嗜
(
たしな
)
む
處
(
ところ
)
の
嚢
(
ふくろ
)
より
局盤
(
きよくばん
)
の
圖
(
づ
)
を
出
(
いだ
)
し、
黒白
(
こくびやく
)
の
碁子
(
きし
)
を
以
(
もつ
)
て
姑
(
しうと
)
と
戰
(
たゝか
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“碁子”の意味
《名詞》
碁石。
碁石をいれるための容器。
(出典:Wiktionary)
碁
常用漢字
中学
部首:⽯
13画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“碁”で始まる語句
碁
碁盤
碁石
碁敵
碁盤縞
碁笥
碁会所
碁客
碁盤目
碁盤忠信