やすみ)” の例文
四隣まはりが遠うござりますので御氣分の爲にも良からうかと存じまする、はい昨夜はよくおやすみに成ましたが今朝ほどは又少しその、一寸御樣子が變つたやうで、ま
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
四隣まはりが遠うござりますので御気分の為にも良からうかと存じまする、はい昨夜ゆふべはよくおやすみに成ましたが今朝ほどは又少しその、一寸ちよつと御様子が変つたやうで、ま
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お前が此樣な病氣になつてから、お父樣もお母樣も一晩もゆるりとおやすみに成つた事はない、お疲れなされてお痩せなされて介抱して居て下さるのを孝行のお前に何故わからない
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お前がこの様な病気になつてから、お父様とつさんもお母様つかさんも一晩もゆるりとおやすみに成つた事はない、お疲れなされておせなされて介抱してゐて下さるのを孝行のお前に何故なぜわからない
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よ、おまへ此樣このやう病氣びやうきになつてから、お父樣とつさんもお母樣つかさん一晩ひとばんもゆるりとおやすみになつたことはない、おつかれなされておせなされて介抱かいはうしてくださるのを孝行かう/\のおまへ何故なぜわからない
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
はい昨夜ゆうべはよくおやすみになりましたが今朝けさほどまたすこしその、一寸ちよつと御樣子ごやうすかはつたやうで、ま、いらしつて御覽下ごらんくださりませとさきたつ案内あんないをすれば、心配しんぱいらしくひげをひねりて、おく座敷ざしきとほりぬ。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)