“坐眠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いねむ66.7%
いねむり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
編笠、ひたりと折合わせて、ひもを深くかぶったなりで、がっくりと俯向うつむいたは、どうやら坐眠いねむりをしていそう。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
思い思いに捻向ねじむいて、硝子戸がらすどから覗く中に、片足膝の上へ投げて、丁子巴ちょうじどもえの羽織の袖を組合わせて、茶のその中折を額深ひたいぶかく、ふらふら坐眠いねむりをしていたらしい人物は、酒井俊蔵であった。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(お組さん、……ええ、火鉢のとこに居てよ。でも、もうあの通りでしょう、坐眠いねむりをしているかも分らないわ。)
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)