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相互
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さうご
ふりがな文庫
“
相互
(
さうご
)” の例文
彼等
(
かれら
)
のやうな
低
(
ひく
)
い
階級
(
かいきふ
)
の
間
(
あひだ
)
でも
相互
(
さうご
)
の
交誼
(
かうぎ
)
を
少
(
すこ
)
しでも
破
(
やぶ
)
らないやうにするのには、
其處
(
そこ
)
には
必
(
かなら
)
ず
其
(
それ
)
に
對
(
たい
)
して
金錢
(
きんせん
)
の
若干
(
じやくかん
)
が
犧牲
(
ぎせい
)
に
供
(
きよう
)
されねばならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
腹
(
はら
)
のなかに
小
(
ちい
)
さな
皺
(
しわ
)
が無数に
出来
(
でき
)
て、
其皺
(
そのしわ
)
が絶えず、
相互
(
さうご
)
の位地と、
形状
(
かたち
)
とを
変
(
か
)
へて、一面に
揺
(
うご
)
いてゐる様な気持がする。代助は
時々
(
とき/″\
)
斯う云ふ情調の支配を受ける事がある。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼等
(
かれら
)
は
他人
(
ひと
)
が
自分
(
じぶん
)
と
同等
(
どうとう
)
以下
(
いか
)
に
苦
(
くるし
)
んで
居
(
ゐ
)
ると
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
る
間
(
あひだ
)
は
相互
(
さうご
)
に
苦
(
くるし
)
んで
居
(
ゐ
)
ることに一
種
(
しゆ
)
の
安心
(
あんしん
)
を
感
(
かん
)
ずるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼は
神
(
かみ
)
に信仰を置く事を
喜
(
よろこ
)
ばぬ人であつた。又頭脳の人として、神に信仰を置く事の出来ぬ
性質
(
たち
)
であつた。けれども、
相互
(
さうご
)
に信仰を有するものは、神に依頼するの必要がないと信じてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
しか
)
し
相互
(
さうご
)
に
畑
(
はたけ
)
を
荒
(
あら
)
しては、
痩
(
や
)
せた
骨身
(
ほねみ
)
を
噛
(
かじ
)
り
合
(
あ
)
うて
居
(
ゐ
)
るやうな
彼等
(
かれら
)
の
間
(
あひだ
)
にこんなことが
無
(
な
)
ければ
殊更
(
ことさら
)
に
勘次
(
かんじ
)
ばかりが
注目
(
ちうもく
)
されるのではなかつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“相互”の意味
《名詞》
相 互(そうご)
関係のある相手と自分の両方が、同じように働きかけること。
代わる代わる。
(出典:Wiktionary)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
互
常用漢字
中学
部首:⼆
4画
“相互”で始まる語句
相互扶助論
相互援助法