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白練
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しろねり
ふりがな文庫
“
白練
(
しろねり
)” の例文
竹内市兵衛の子吉兵衛は小西行長に仕えて、
紀伊国
(
きいのくに
)
太田の城を水攻めにしたときの功で、豊臣太閤に
白練
(
しろねり
)
に朱の日の丸の陣羽織をもらった。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
その
娘
(
こ
)
はよほど
良
(
よ
)
い
家柄
(
いえがら
)
の
生
(
うま
)
れらしく、
丸
(
まる
)
ポチャの
愛
(
あい
)
くるしい
顔
(
かお
)
にはどことなく
気品
(
きひん
)
が
備
(
そな
)
わって
居
(
お
)
り、
白練
(
しろねり
)
の
下衣
(
したぎ
)
に
薄
(
うす
)
い
薄
(
うす
)
い
肉色
(
にくいろ
)
の
上衣
(
うわぎ
)
を
襲
(
かさ
)
ね
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
近邨
(
きんそん
)
で善く射る勇士程霊銑方へ蜃が道人に化けて来ていう、われ呂湖の蜃に
厄
(
くる
)
しめらる、君我を助けなば厚く報ずべし、
白練
(
しろねり
)
を束ねたる者は我なりと
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
愛嬌
(
あいきょう
)
のある男だそうで、その時は紺の
越後縮
(
えちごちぢみ
)
の
帷子
(
かたびら
)
に、下へは
白練
(
しろねり
)
の
単衣
(
ひとへ
)
を着ていたと申しますが、とんと先生のお書きになるものの中へでも出て来そうじゃございませんか。
戯作三昧
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
緩流
清澈
(
せいてつ
)
、
宛然
(
えんぜん
)
一匹ノ
白練
(
しろねり
)
ナリ。ケダシソノ大蛇トイヒ絹トイフハ水勢ニ由テ名ヲ得タルナリ。氏家駅ニ飯ス。三里余ニシテ喜連川ノ駅ニ宿ス。夜ニ入ツテ従者皆眠ニ就ク。余独リ
寐
(
い
)
ネズ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
老尼のほうは、
白練
(
しろねり
)
の絹の頭巾をかぶり、これも竹箒を手にして
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
愛嬌
(
あいけう
)
のある男ださうで、その時は紺の
越後縮
(
ゑちごちぢみ
)
の
帷子
(
かたびら
)
に、下へは
白練
(
しろねり
)
の
単衣
(
ひとへ
)
を着てゐたと申しますが、とんと先生のお書きになるものの中へでも出て来さうぢやございませんか。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
先
(
ま
)
ず
私
(
わたくし
)
の
服装
(
みなり
)
が
瞬間
(
しゅんかん
)
に
変
(
かわ
)
りましたが、
今日
(
きょう
)
は
平常
(
いつも
)
とは
異
(
ちが
)
って、
身
(
み
)
には
白練
(
しろねり
)
の
装束
(
しょうぞく
)
、
手
(
て
)
には
中啓
(
ちゅうけい
)
、
足
(
あし
)
には
木
(
き
)
の
蔓
(
つる
)
で
編
(
あ
)
んだ一
種
(
しゅ
)
の
草履
(
ぞうり
)
、
頭髪
(
かみ
)
はもちろん
垂髪
(
さげがみ
)
……
甚
(
はなは
)
ださッぱりしたものでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
練
常用漢字
小3
部首:⽷
14画
“白練”で始まる語句
白練団
白練絹