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生色
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せいしょく
ふりがな文庫
“
生色
(
せいしょく
)” の例文
その間に、
彷徨
(
さまよ
)
う市民たちは、たった一晩のうちに、
生色
(
せいしょく
)
を
喪
(
うしな
)
い、どれを見ても、まるで
墓石
(
はかいし
)
の下から出て来たような顔色をしていた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
けれど、まだうぐいすと
信
(
しん
)
じきれず、
手
(
て
)
にとって
見
(
み
)
ると、
草色
(
くさいろ
)
をした
羽
(
はね
)
は、すでに
生色
(
せいしょく
)
がなく、
体
(
からだ
)
はこわばっているが、うぐいすにちがいなかったのです。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、さすがの藤井紋太夫も、悲痛な覚悟をきめたらしく、
式台
(
しきだい
)
に列座して、当主
綱条
(
つなえだ
)
以下家臣一統とともに、老公の駕籠を見送るときは、その
眉宇
(
びう
)
に
生色
(
せいしょく
)
もなかった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夏が暑くなければそれこそ大変! 米も出来ず、果実も実らず、万事
尽
(
ことごと
)
く
生色
(
せいしょく
)
を失う事となる。夏の暑いのがそれほど嫌な奴は、勝手に海中へでも飛込んで死ぬがよい。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
敵の様子が変ったのは自分が昨夜此れ/\のことをしたからだと
名告
(
なの
)
って出れば、味方は
俄
(
にわ
)
かに
生色
(
せいしょく
)
を取り返し、無駄な心配から救われる訳でもあり、第一法師丸自身がいかに面目を
施
(
ほどこ
)
すことか
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
ここにおいて、このマタ・アリの生涯を語ることは、今日の太陽のごとき
生色
(
せいしょく
)
を帯び、現代そのもののような複雑性を暗示し、しかも、アラビアン・ナイトを思わせる
絢爛
(
けんらん
)
たる回想であらねばならぬ。
戦雲を駆る女怪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
パイ軍曹のかおにも、
生色
(
せいしょく
)
が、よみがえってきた。地底戦車は、ふたたび、轟々と音をたてて、前進をはじめた。
地底戦車の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
所詮
(
しょせん
)
、この程度どころでない大悲報が
諏訪
(
すわ
)
へはいって来た。このときの混乱と
騒擾
(
そうじょう
)
と、武田方の
生色
(
せいしょく
)
を奪った
愕
(
おどろ
)
き
方
(
かた
)
というものは、けだし信玄以来の甲州人としては覚えがない程なものであった。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さらに
注
(
そそ
)
ぐ王軍の新兵器に、
泊兵
(
はくへい
)
も野に
生色
(
せいしょく
)
を失う事
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
室内の一同の顔には
生色
(
せいしょく
)
がなかった。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
洛陽
(
らくよう
)
に
生色
(
せいしょく
)
還
(
かえ
)
る
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死