“式台”の読み方と例文
旧字:式臺
読み方割合
しきだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つれて行かれたのは、この辺の山村にしては不似合なほど大きな門のある家で、玄関には一畳ほどの古風な式台しきだいさえついていた。
次郎物語:03 第三部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
と、さすがの藤井紋太夫も、悲痛な覚悟をきめたらしく、式台しきだいに列座して、当主綱条つなえだ以下家臣一統とともに、老公の駕籠を見送るときは、その眉宇びう生色せいしょくもなかった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よくまあお父さんについて来られましたね、と驚いて、その式台しきだいで微笑された時にも、この子はうんとだけいって笑った。そうして自分で靴をぬぐとすぐに飛び込んで行った。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)