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獄卒
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ごくそつ
ふりがな文庫
“
獄卒
(
ごくそつ
)” の例文
裸体にされた幾組の男女が、かしこの岩石の上、こなたの熱泉のほとりに
引据
(
ひきす
)
えられている。
牛頭馬頭
(
ごずめず
)
に似た
獄卒
(
ごくそつ
)
が、かれ等に
苛責
(
かしゃく
)
の
鞭
(
しもと
)
を加えている。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
幾十人の
獄卒
(
ごくそつ
)
に護られ、罪状を書いた高札を掲げて、江戸中目貫の場所を引廻しの上、鈴ヶ森の處刑場に着いたのは、
巳刻半
(
よつはん
)
(十一時)少し過ぎでした。
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
踏海
(
とうかい
)
の策敗れて下田の獄に繋がるるや、
獄卒
(
ごくそつ
)
に説くに、自国を尊び、外国を卑み、
綱常
(
こうじょう
)
を重んじ、
彝倫
(
いりん
)
を
叙
(
つい
)
ずべきを以てし、狼の目より涙を流さしめたり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
ダンテスには恐ろしい
獄卒
(
ごくそつ
)
の見張りがあった。だが見張りがある方がまだしも仕合せだ。ひょっとして、頼みを聞いて、自由を与えてくれまいものでもないからだ。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
かかるところへ、
霞
(
かすみ
)
のなかから、ポカリと
浮
(
う
)
きだした一列の人かげがある。
寂光浄土
(
じゃっこうじょうど
)
の
極楽
(
ごくらく
)
へ、
地獄
(
じごく
)
の
獄卒
(
ごくそつ
)
どもが
練
(
ね
)
ってきたように、それは
殺風景
(
さっぷうけい
)
なものであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
致せ
湯責
(
ゆぜめ
)
火
(
ひ
)
責水責
鐵砲
(
てつぱう
)
責
海老
(
えび
)
熊手
(
くまで
)
背割
(
せわり
)
木馬
(
もくば
)
しほから火の
玉
(
たま
)
四十八
具
(
ぐ
)
の責に掛るぞヤイ/\責よ/\との聲諸とも
獄卒
(
ごくそつ
)
共ハツと云樣
無慘
(
むざん
)
なる
哉
(
かな
)
九助を
眞裸
(
まつぱだか
)
にして
階子
(
はしご
)
の上に
仰向
(
あふむけ
)
に寢かし槌の枕を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの人は、骨の
髄
(
ずい
)
まで慾念で固まった、この世ながらの
獄卒
(
ごくそつ
)
だ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
幾十人の
獄卒
(
ごくそつ
)
に
護
(
まも
)
られ、罪状を書いた高札を掲げて、江戸中
目貫
(
めぬき
)
の場所を引廻しの上、鈴ヶ森の処刑場に着いたのは、
巳刻
(
よつ
)
半(十一時)少し過ぎでした。
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“獄卒”の意味
《名詞》
監獄で囚人を監視する下級役人。
地獄で亡者に責苦を与える鬼神。
(出典:Wiktionary)
“獄卒”の解説
獄卒(ごくそつ。狱卒)は、地獄にいる異形で、様々な責め苦をもって亡者を苦しめるとされる。いわゆる地獄の鬼。閻羅人。閻魔卒。転じて、囚人を直接取り扱う下級の役人。獄吏。牢番。看守。
(出典:Wikipedia)
獄
常用漢字
中学
部首:⽝
14画
卒
常用漢字
小4
部首:⼗
8画
“獄”で始まる語句
獄
獄舎
獄屋
獄門
獄裡
獄中
獄窓
獄吏
獄飯
獄門首