猶且やはり)” の例文
ミハイル、アウエリヤヌヰチも猶且やはり初中終しよつちゆう、アンドレイ、エヒミチを訪問たづねてて、氣晴きばらしせることが自分じぶん義務ぎむ心得こゝろえてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
実に可懐なつかしかつたのです、顔を見ると手をつて、たゞち旧交きふこうあたゝめられるとわけで、其頃そのころ山田やまだわたし猶且やはり第二中学時代とかはらずしばんでましたから、往復わうふくともに手をたづさへて
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
自分じぶん大學だいがくにゐた時分じぶんは、醫學いがく猶且やはり錬金術れんきんじゆつや、形而上學けいじゝやうがくなどとおな運命うんめいいたるものとおもふてゐたが、じつおどろ進歩しんぽである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
或日あるひ郵便局長いうびんきよくちやうミハイル、アウエリヤヌヰチは、中食後ちゆうじきごにアンドレイ、エヒミチのところ訪問はうもんした。アンドレイ、エヒミチは猶且やはりれい長椅子ながいすうへ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)