“無體(むたい)” の例文
新字:無体
處(ところ)に、右(みぎ)の盲人(めくら)、カツ/\と杖(つゑ)を鳴(な)らして、刎上(はねあが)つて、飛(と)んで參(まゐ)り、これは無體(むたい)な事(こと)をなされる。……強(きつ)い元氣(げんき)ぢや。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
願ひ奉ると聲(こゑ)震(ふる)はせ引ども押ども動かねば同心大勢立掛り強情(しぶとき)女(をんな)め下(さが)らぬかと無體(むたい)に引立(ひきたて)行(ゆか)んとするを大岡殿は此體(このてい)を見られコレ/\手荒(てあら)き事をして怪我(けが)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御免成(おゆるしなさ)れて御役目の障(さはり)に成(なる)べしと申けるを粂之進首(かうべ)を振(ふり)我其方に心を懸(かく)ればこそ沙汰(さた)なしに致し置(おき)たり其恩を思はゞ我方(わがかた)に居よ暇(いとま)は出すまじと無體(むたい)に引寄(ひきよせ)るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其方儀奉行(ぶぎやう)の申付とは言ながら賄賂(まいない)を取役儀を失ひ無體(むたい)に威權(ゐけん)を弄(ろう)し良民(りやうみん)を無實の罪に陷し入候條不屆に付繩附(なはつき)の儘(まゝ)主人へ下さる家法(かはふ)に行ひ候樣留守居へ申渡す
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)