“むたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無態46.9%
無体43.8%
無體6.3%
無躰3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あらかじめたくらんだものと見え、道場の前へ差しかかりますと、ご門弟衆バラバラと立ち出で、無理無態むたいに私を連れ込み、是非にと試合を望みましたれば……」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まぶたをべつかつこうした小僧もあり、平身低頭の老番頭、そのかげから、昔、かけ先きの間違ひで無体むたいに解雇した中年の男のうらめしさうな顔も出る。
老主の一時期 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
願ひ奉るとこゑふるはせ引ども押ども動かねば同心大勢立掛り強情しぶときをんなさがらぬかと無體むたい引立ひきたてゆかんとするを大岡殿は此體このていを見られコレ/\手荒てあらき事をして怪我けが
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もない。はじめからひとつまつかつてものをふ、悪魔あくま所業しわざぢや、無理むり無躰むたい法外ほふぐわい沙汰さたおもへ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)