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温泉
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うんぜん
ふりがな文庫
“
温泉
(
うんぜん
)” の例文
「
温泉
(
うんぜん
)
はちまき、
多良頭巾
(
たらづきん
)
」といふこと、これをその国のある地方にて聴く、専ら雲の
状
(
ありさま
)
を示せるもの、おもしろき
俚諺
(
ことわざ
)
ならずや。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
後
(
うしろ
)
に南支那大陸の
九竜
(
きうりよう
)
半島を控へて居る所は馬関海峡の観があるが、ピンクの
屹立
(
きつりつ
)
して居る光景は島原の
温泉
(
うんぜん
)
が
岳
(
だけ
)
を聯想するのであつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
宿屋の番頭はこれから三里の山道をば
温泉
(
うんぜん
)
ヶ
岳
(
たけ
)
の温泉へ行かれてはと云つてくれたが、自分は馬か
駕籠
(
かご
)
しか通はぬといふ
山道
(
やまみち
)
の疲労を恐れて
海洋の旅
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
ここに長崎県下の
温泉
(
うんぜん
)
山の実験談を、『読売新聞』の記事を借りて紹介しよう。長崎県にては、この状態にかかることを「だらし」と呼ぶ由。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
当時島原一円の領主であった松倉
重次
(
しげつぐ
)
は惰弱の暗君で、
徒
(
いたず
)
らに重税を
縦
(
ほしいまま
)
にした。宗教上の圧迫も残虐で宗徒を
温泉
(
うんぜん
)
(雲仙嶽)の火口へ投げ込んだりした。
島原の乱
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
温泉
(
うんぜん
)
岳の火口がそのために用いられた。熱湯に浸して苦しめるのである。が殉教者たちは、その苦しみを見せつけられても、退転しようとはしなかった。
鎖国:日本の悲劇
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
長崎に、
温泉
(
うんぜん
)
の山に、大村の刑場に、殉教の美しい血を惜しまなかった幾多の聖徒の名をけがす
破廉恥漢
(
はれんちかん
)
!
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
持っているにはいますが、何しろ土地がこの通りかけ離れた土地ですから、人間に近い浅間山や、富士山、肥前の
温泉
(
うんぜん
)
、肥後の阿蘇といったように世間が注意しません
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「きりしまつつじ霧島山に無く、うんぜんつつじ
温泉
(
うんぜん
)
岳に産せず」等々の所論が満載されている。
牧野富太郎自叙伝:01 第一部 牧野富太郎自叙伝
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
温泉
(
うんぜん
)
が
嶽
(
たけ
)
に
十日
(
とをか
)
こもれど我が
咽
(
のど
)
のすがすがしからぬを
一人
(
ひとり
)
さびしむ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
九月に入ると、
肥州
(
ひしゅう
)
温泉
(
うんぜん
)
ヶ
嶽
(
だけ
)
が、数日にわたって鳴動した。頂上の噴火口に投げ込まれた
切支丹宗徒
(
きりしたんしゅうと
)
の
怨念
(
おんねん
)
のなす業だという流言が、
肥筑
(
ひちく
)
の人々を
慄
(
おそ
)
れしめた。
恩を返す話
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
いったい、どこを掘ってもよい水です、一歩、海辺へ出ると、
柑橘
(
かんきつ
)
の実る平和な村があります、
三角
(
みすみ
)
の港から有明の海、
温泉
(
うんぜん
)
ヶ
岳
(
たけ
)
をながめた風景は、到底、関東にも、関西にもありません。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
多良嶽
(
たらだけ
)
とあひむかふとき
温泉
(
うんぜん
)
の秋立つ山にころもひるがへる
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
熊本のあがたより遠く見はるかす
温泉
(
うんぜん
)
が
嶽
(
たけ
)
は
凡
(
ただ
)
ならぬやま
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
“温泉”の解説
温泉(おんせん)は、地中から湯(熱水泉)が湧き出している現象や場所、湯そのものを示す用語である。その熱水泉を用いた入浴施設やそれらが集まった地域(温泉街、温泉郷)も一般に温泉と呼ばれる。人工温泉と対比して「天然温泉」と称する場合もある。
熱源で分類すると、火山の地下のマグマを熱源とする火山性温泉と、火山とは無関係に地熱などにより地下水が加温される非火山性温泉に分けられる。含まれる成分により、様々な色、におい、効能の温泉がある。
(出典:Wikipedia)
温
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
泉
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
“温泉”で始まる語句
温泉宿
温泉場
温泉町
温泉嶽
温泉塲
温泉岳
温泉津
温泉壺
温泉行
温泉地