“破廉恥漢”の読み方と例文
読み方割合
はれんちかん100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長崎に、温泉うんぜんの山に、大村の刑場に、殉教の美しい血を惜しまなかった幾多の聖徒の名をけがす破廉恥漢はれんちかん
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我我の悲劇は年少の為、或は訓練の足りない為、まだ良心を捉へ得ぬ前に、破廉恥漢はれんちかんの非難を受けることである。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
私がこれから書き記してゆくような出来事は、この世の中では、決して二度と起こりもしまいし、たとえ起こったところで、当事者が私のような破廉恥漢はれんちかんでなければ、それを公に発表しようなどという気は起こさぬだろうと思う。
秘密 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
一介の破廉恥漢はれんちかんに過ぎないのに。
わが師への書 (新字新仮名) / 小山清(著)
「……下等動物のありや蜂を見よ。あんな下等な生物でも汝等のような卑怯な本能は持っていないぞ。汝等は実に虫ケラ以下の存在だ。神……人……共に憎む破廉恥漢はれんちかんとは汝等の事だ。……汝等は売国奴だ。非国民だ。生かしておけば独逸軍の士気に関する害虫だ。ボルセビイキ以上の裏切者だ……」
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)