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殿
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てん
ふりがな文庫
“
殿
(
てん
)” の例文
わたしは黄金の木や、大理石の町や玉でかざったご
殿
(
てん
)
がそこにもここにも
建
(
た
)
っていても、ちっともおどろきはしなかったであろう。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
だれかと思って横をみると、ご
殿
(
てん
)
の
修築
(
しゅうちく
)
に使用する大石のたくさんつんである
間
(
あいだ
)
に、元気のない
蛾次郎
(
がじろう
)
の
顔
(
かお
)
がチラと見えた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弓形をなした橋を渡ると、そこにまた一廓のご
殿
(
てん
)
があったが、それぞ
殿
(
との
)
のご愛妾
鳰鳥
(
におどり
)
の方の
住居
(
すまい
)
であった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
宮
(
みや
)
とかご
殿
(
てん
)
とかの建築や船造りのために、山に木材を採りにはいるときもその一つ、それから木を運びきりけずって、いよいよ船のかわら(
底材
(
そこざい
)
)をすえ、または新築の
棟木
(
むなぎ
)
をあげる日なども
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
女王さまは、まねかれたご
殿
(
てん
)
にはいりました。そして、ふと見れば、わかい女王になる人とは白雪姫ではありませんか。女王はおそろしさで、そこに立ちすくんだまま動くことができなくなりました。
白雪姫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
「ご
殿
(
てん
)
にいるよ。魔法博士という、えらい人さ。」
魔法博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
伊那丸
(
いなまる
)
の
間者
(
かんじゃ
)
がまよいこみましたと、おくのご
殿
(
てん
)
にどなってやるのだ。待っていろ、そこで!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
青銅瓦
(
せいどうがわら
)
のご
殿
(
てん
)
の
屋根
(
やね
)
、
樹林
(
じゅりん
)
からすいてみえる
高楼
(
たかどの
)
づくりの
朱
(
しゅ
)
の
勾欄
(
こうらん
)
、
芝
(
しば
)
の
土手
(
どて
)
にのびのびと枝ぶりを
舞
(
ま
)
わせている松のすがたなど城というよりは、まことに、
館
(
たち
)
とよぶほうがふさわしい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“殿”の解説
殿(との)は、貴人の代名詞である。転じて、殿(-どの)は、人名や職名などの後に付けて敬称とする接尾語である。
(出典:Wikipedia)
殿
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
“殿”を含む語句
宮殿
御殿
殿上
貴殿
殿内
殿上人
大殿
主殿
舞殿
殿下
岩殿寺
神殿
泉殿
主殿頭
岩殿
大殿油
後殿
大殿堂
大臣殿
法住寺殿
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