もみぢ)” の例文
さらにくすんだあかけやきこずゑにも微妙びめう色彩しきさい發揮はつきせしめて、ことあひだまじつたもみぢ大樹たいじゆこれえないこずゑ全力ぜんりよく傾注けいちゆうしておどろくべき莊嚴さうごん鮮麗せんれいひかり放射はうしやせしめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
時雨しぐれくもえいずるもみぢこずゑ確然かくぜんあがつてながら天鵞絨びろうどふかんでやうにもえた。まへそらさゝへてつた二でうしろはしら幟旗のぼりばたであつた。幟旗のぼりばたまずばた/\とひるがへつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
瀧の邊のもみぢの青葉ぬれ青葉しぶきをいたみ散りにけるかも
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
栂尾のもみぢは青き秋風に清瀧川の瀬をさむみかも
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)