板屋いたや)” の例文
もとは板屋いたやの上に土をうんとのせて、それを瓦で覆うようにしていたので、その重みがかかり、よっぽど丈夫じょうぶな柱やつかをもって支えなければならず
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かかる中を、天皇のお身柄は、南六波羅の別院の一トむねで、見るからに怪しげな板屋いたやのうちに押しめられた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早朝さうてう出立、又昨日の如く水中をさかのぼる、進むこと一里余にして一小板屋いたや荊棘中けいきよくちうつあり、古くして半ば破壊にかたむけり、衆皆不思議にへす、余たちまち刀をきて席にてつくれるとびらおと
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
もつとそれまでにも、小當こあたりにあたることは、板屋いたやはし團栗どんぐりことならずで、蜘蛛くもごと袖褄そでつまいてたのを、やなぎかぜけつながしつ、擦拔すりぬけるせてところ義理ぎりあるおとうと内氣うちきをんな
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今は空家となっているらしいが板屋いたや橋の南側には住友すみとも邸の西洋館がある。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)