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松蟲
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まつむし
ふりがな文庫
“
松蟲
(
まつむし
)” の例文
新字:
松虫
宵々
(
よひ/\
)
の
稻妻
(
いなづま
)
は、
火
(
ひ
)
の
雲
(
くも
)
の
薄
(
うす
)
れ
行
(
ゆ
)
く
餘波
(
なごり
)
にや、
初汐
(
はつしほ
)
の
渡
(
わた
)
るなる、
海
(
うみ
)
の
音
(
おと
)
は、
夏
(
なつ
)
の
車
(
くるま
)
の
歸
(
かへ
)
る
波
(
なみ
)
の、
鼓
(
つゞみ
)
の
冴
(
さえ
)
に
秋
(
あき
)
は
來
(
き
)
て、
松蟲
(
まつむし
)
鈴蟲
(
すゞむし
)
の
容
(
かたち
)
も
影
(
かげ
)
も、
刈萱
(
かるかや
)
に
萩
(
はぎ
)
に
歌
(
うた
)
を
描
(
ゑが
)
く。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
松蟲
(
まつむし
)
や——すゞ
蟲
(
むし
)
、と
茣蓙
(
ござ
)
きて、
菅笠
(
すげがさ
)
かむりたる
男
(
をとこ
)
、
籠
(
かご
)
を
背
(
せ
)
に、
大
(
おほき
)
な
鳥
(
とり
)
の
羽
(
はね
)
を
手
(
て
)
にして
山
(
やま
)
より
出
(
い
)
づ。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
蟲
部首:⾍
18画
“松”で始まる語句
松明
松
松茸
松火
松林
松脂
松籟
松葉
松風
松魚