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松蝉
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まつぜみ
ふりがな文庫
“
松蝉
(
まつぜみ
)” の例文
やがて
夕方
(
ゆうがた
)
になりました。
松蝉
(
まつぜみ
)
は
鳴
(
な
)
きやみました。
村
(
むら
)
からは
白
(
しろ
)
い
夕
(
ゆう
)
もやがひっそりと
流
(
なが
)
れだして、
野
(
の
)
の
上
(
うえ
)
にひろがっていきました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
教授室の三方の窓には強い日光を受けた松の緑が
眩
(
まぶ
)
しく波打っておりまして、早くも暑苦しい
松蝉
(
まつぜみ
)
の声さえ聞えて来るのでありますが、南側に並んだ窓の一つ一つには
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
からはみんみん
蝉
(
ぜみ
)
の
樣
(
やう
)
な
松蝉
(
まつぜみ
)
の
聲
(
こゑ
)
が
擽
(
くすぐ
)
つたい
程
(
ほど
)
人
(
ひと
)
の
鼓膜
(
こまく
)
に
輕
(
かる
)
く
響
(
ひゞ
)
いて
凡
(
すべ
)
ての
心
(
こゝろ
)
を
衝動
(
しようどう
)
する。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さういふ記憶は
朦朧
(
もうろう
)
としてゐるが、
松蝉
(
まつぜみ
)
でも鳴いてゐたやうな気持もする。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
雲
(
くも
)
しろくいゆきわたらふ夏の空
松蝉
(
まつぜみ
)
の声ぞここにしづけき
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
それは、
若竹
(
わかたけ
)
が、あちこちの
空
(
そら
)
に、かぼそく、ういういしい
緑色
(
みどりいろ
)
の
芽
(
め
)
をのばしている
初夏
(
しょか
)
のひるで、
松林
(
まつばやし
)
では
松蝉
(
まつぜみ
)
が、ジイジイジイイと
鳴
(
な
)
いていました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
“松蝉(ハルゼミ)”の解説
Terpnosia vacua
ハルゼミ(春蝉、春蟬、学名: Yezoterpnosia vacua)は、カメムシ目(半翅目)・セミ科に分類されるセミの一種。日本と中国各地のマツ林に生息する小型のセミで、和名通り春に成虫が発生する。晩春や初夏を表す季語「松蝉」(まつぜみ)はハルゼミを指す。
(出典:Wikipedia)
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
蝉
漢検準1級
部首:⾍
15画
“松”で始まる語句
松明
松
松茸
松火
松林
松脂
松籟
松葉
松風
松魚