“まつぜみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
松蝉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さういふ記憶は朦朧もうろうとしてゐるが、松蝉まつぜみでも鳴いてゐたやうな気持もする。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
くもしろくいゆきわたらふ夏の空松蝉まつぜみの声ぞここにしづけき
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
それは、若竹わかたけが、あちこちのそらに、かぼそく、ういういしい緑色みどりいろをのばしている初夏しょかのひるで、松林まつばやしでは松蝉まつぜみが、ジイジイジイイといていました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)