トップ
>
木實
>
このみ
ふりがな文庫
“
木實
(
このみ
)” の例文
新字:
木実
目をつぶつて考へてゐるやうなこの枝葉の蔭で、父は毎年粒立つた
木實
(
このみ
)
を仰ぎ見たのだ。義雄は若い時もさうであつたし、近年も亦さうであつた——
泡鳴五部作:01 発展
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
さて我子よ、かの大いなる
流刑
(
るけい
)
の
原因
(
もと
)
は、
木實
(
このみ
)
を
味
(
あぢは
)
へるその事ならで、たゞ分を
超
(
こ
)
えたることなり 一一五—一一七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
小鳥
(
ことり
)
の
群
(
むれ
)
は
枝
(
えだ
)
から
枝
(
えだ
)
を
飛
(
と
)
び
廻
(
まは
)
つて
思
(
おも
)
ひのまゝ
木實
(
このみ
)
を
啄
(
ついば
)
んでも
叱
(
しか
)
り
手
(
て
)
がないといふ
次第
(
しだい
)
であつた。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
かたき
木實
(
このみ
)
を割らんとす
艸千里
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
其中
(
そのうち
)
腹
(
はら
)
が
空
(
すい
)
て
來
(
き
)
たと
見
(
み
)
えてラクダルは
面倒臭
(
めんだうくさ
)
さうに手を
伸
(
のば
)
して
無花果
(
いちじく
)
を
採
(
とつ
)
て
口
(
くち
)
に
入
(
い
)
れた。
然
(
しか
)
し
少年
(
こども
)
は
見向
(
みむ
)
きもしないし
手
(
て
)
も
伸
(
のば
)
さないばかりか、
木實
(
このみ
)
が
身體
(
からだ
)
の
傍
(
そば
)
に
落
(
お
)
ちてすら
頭
(
あたま
)
もあげなかつた。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
實
部首:⼧
14画
“木”で始まる語句
木
木立
木綿
木偶
木枯
木乃伊
木蔭
木履
木精
木樵