木實このみ)” の例文
新字:木実
目をつぶつて考へてゐるやうなこの枝葉の蔭で、父は毎年粒立つた木實このみを仰ぎ見たのだ。義雄は若い時もさうであつたし、近年も亦さうであつた——
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
さて我子よ、かの大いなる流刑るけい原因もとは、木實このみあぢはへるその事ならで、たゞ分をえたることなり 一一五—一一七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
小鳥ことりむれえだからえだまはつておもひのまゝ木實このみついばんでもしかがないといふ次第しだいであつた。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かたき木實このみを割らんとす
艸千里 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
其中そのうちはらすいたとえてラクダルは面倒臭めんだうくささうに手をのばして無花果いちじくとつくちれた。しか少年こども見向みむきもしないしのばさないばかりか、木實このみ身體からだそばちてすらあたまもあげなかつた。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)