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曾我
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そが
ふりがな文庫
“
曾我
(
そが
)” の例文
新字:
曽我
無々という老翁の
石城
(
いしき
)
郡に住する者、かつて残夢を訪ねてきて、二人で
頻
(
しき
)
りに
曾我
(
そが
)
の
夜討
(
ようち
)
の事を話していたこともあった。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
この題を得たる
八公
(
はちこう
)
熊公
(
くまこう
)
の徒はなかなか以て「
朝比奈
(
あさひな
)
の
曾我
(
そが
)
を
訪
(
と
)
ふ日や初松魚」などいふ句の味を知る者に非ず
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
そこでいろいろ聞いて見ると、その恋人なるものは、活動写真に映る西洋の
曾我
(
そが
)
の
家
(
や
)
なんだそうだ。これには、僕も驚いたよ。
成程
(
なるほど
)
幕の上でには、ちがいない。
片恋
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
敷皮
(
しきがわ
)
の
曾我
(
そが
)
」の
重忠
(
しげただ
)
、「
国姓爺合戦
(
こくせんやかっせん
)
」の
和藤内
(
わとうない
)
、「
二人袴
(
ににんばかま
)
」の高砂尉兵衛などを勤めたのであるが、その時代としては何分にも交通不便利の場所にあるので
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
曾我
(
そが
)
の
討入
(
うちいり
)
がある。五郎も十郎も
頼朝
(
よりとも
)
もみな平等に菊の着物を着ている。ただし顔や手足はことごとく木彫りである。その次は雪が降っている。若い女が
癪
(
しゃく
)
を起こしている。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「ひとまず宗像ノ
大宮司
(
だいぐうじ
)
をたのんで行こう。
先触
(
さきぶ
)
れには、南遠江守、
曾我
(
そが
)
ノ左衛門の両名駈けろ。……もし大宮司に二の足がみえたらすぐ戻って来い。攻め破って通るまで」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曾我
(
そが
)
、
植松
(
うゑまつ
)
、大工作兵衛、猟師金助、美吉屋五郎兵衛、瀬田の
中間
(
ちゆうげん
)
浅佶
(
あさきち
)
、深尾の募集に応じた
尊延寺村
(
そんえんじむら
)
の百姓忠右衛門と
無宿
(
むしゆく
)
新右衛門とは
獄門
(
ごくもん
)
、暴動に加はらぬ与党の内、上田
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
政府の手を煩わすに及ばず、孝子の義務として之を討取る可し。
曾我
(
そが
)
の五郎十郎こそ千載の誉れ、末代の手本なれなど書立てゝ出版したらば、或は発売を禁止せらるゝことならん。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「それが忙しいんだよ。
曾我
(
そが
)
の五郎が助かるか、殺されるかといふところだ——」
銭形平次捕物控:249 富士見の塔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
演劇は見たほど見ませんが、古いことですが明治座で左団次の
曾我
(
そが
)
を見た時などは実に馬鹿らしくて堪りませんでした、団十郎は未だ見ないくらいですから演劇の話などは無理でありますけれど
竹乃里人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
同じいやなものにても
壮士
(
そうし
)
役者か
曾我
(
そが
)
の
家
(
や
)
位ならまだ/\どうにか我慢も出来
申
(
もうす
)
べく候へども自動車の運転手や活動弁士にてはいかに色事を
浄瑠璃
(
じょうるり
)
模様に見立てたき心はありても到底色と意気とを
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
次に
略
(
ほゞ
)
格之助と同じ支度の平八郎が、
黒羅紗
(
くろらしや
)
の羽織、
野袴
(
のばかま
)
で行く。
茨田
(
いばらた
)
と杉山とが
鑓
(
やり
)
を持つて左右に随ふ。
若党
(
わかたう
)
曾我
(
そが
)
と
中間
(
ちゆうげん
)
木八
(
きはち
)
、
吉助
(
きちすけ
)
とが
背後
(
うしろ
)
に附き添ふ。次に
相図
(
あひづ
)
の太鼓が行く。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
苦力の
曾我
(
そが
)
兄弟はまったく珍しかったかも知れません。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
曾我
(
そが
)
の五郎と十郎とは一体どつちが兄さんです?」
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
曾
部首:⽈
12画
我
常用漢字
小6
部首:⼽
7画
“曾我”で始まる語句
曾我廼家
曾我物語
曾我部兵庫
曾我宮
曾我部
曾我野
曾我兄弟
曾我村生
曾我十番切
曾我大膳介