“そが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソガ
語句割合
曾我44.8%
蘇我20.7%
曽我6.9%
6.9%
麁画3.4%
姐娥3.4%
宗賀3.4%
疎画3.4%
蘇賀3.4%
鼠牙3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この題を得たる八公はちこう熊公くまこうの徒はなかなか以て「朝比奈あさひな曾我そがふ日や初松魚」などいふ句の味を知る者に非ず
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
蘇我そが家の擅権せんけんと陰謀は、度かさなる流血の惨事をもたらしたのであったが、摂政の位につかれて後は、しばらくはこの争いもおさまったようにみえる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
それじゃ仕方がないから大切だいじに保護して置いてくれ。仇討ちは曽我そがの場合には十八年かゝっている。十八年の天津風あまつかぜ。今に知事になって切ってやるというのだった。
首切り問答 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
うちそがひ妻を憎めば火と燃えてゑまひひたせまる大き眼おもほゆ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
川村文鳳かわむらぶんぽうの画いた画本は『文鳳画譜』といふのが三冊と、『文鳳麁画そが』といふのが一冊ある。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
それは人物独りでは画として不完全に考へられることもあるので画賛を以てその不足を補ふのである。いはゆる俳画などといふ麁画そがに俳句の賛を書くのは、山水などの場合と違ふて、面白き者が多い。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
すだれげて姐娥そがと共に語らんと欲す
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
また春日の日爪ひつまの臣が女、糠子ぬかこの郎女に娶ひて、生みませる御子、春日の山田の郎女、次に麻呂古まろこの王、次に宗賀そがの倉の王三柱。
詩文でも小品短篇が発達して居て絵画でも疎画そが略筆りゃくひつが発達して居る。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
次に許勢こせ小柄をからの宿禰は、許勢の臣、雀部の臣、輕部の臣が祖なり。次に蘇賀そが石河いしかは宿禰すくねは、蘇我の臣、川邊の臣、田中の臣、高向の臣、小治田の臣、櫻井の臣、岸田の臣等が祖なり。
片紙斷簡を將に廢せんとするにすくひて、之を新裝し再蘇せしむるが如きは助長であり、心無く塵埃堆裏に抛置し、鼠牙そが蛀殘しゆざんの禍を蒙らしめ、雨淋火爛の難を受けしむるが如きは剋殺である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)