“そうが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爪牙85.2%
僧伽3.7%
宗賀3.7%
曹娥3.7%
草画3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爪牙そうがの鈍った狼のたゆたうのを、大きい愛の力で励まして、エルラはその幻の洞窟どうくつたる階下の室に連れてこうとすると、幕が下りる。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
このご難産に、殿中でお祈りする者は、房覚ぼうかく性運しょううんの両僧正、俊尭しゅんぎょう法印、豪禅ごうぜん実全じつぜん両僧都などで、何れも僧伽そうがの句などをくり返し読み秘法をつくした。
うす暗いので、はっきりわからないが、どうやら鼻紙ぶくろからはさみを出して、そのかき乱したびんの毛を鋏んででもいるらしい。そこで宗賀そうがは、側へよって声をかけた。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これは、曹娥そうがと申すものの碑文でございます。昔、和帝かていの朝、会稽かいけい上虞じょうぐというところに、曹旴そうくと申す一人の師巫かんなぎがおりました。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
写生の点において広重の技巧はしばしば北斎より更に綿密なるにかかはらず一見して常に北斎の草画そうがよりも更に清楚せいそ軽快のおもいあらしむ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)