旗章はたじるし)” の例文
ふね停泊とゞまつてふねその船々ふね/″\甲板かんぱん模樣もやうや、檣上しやうじやうひるがへ旗章はたじるしや、また彼方かなた波止塲はとばから此方こなたへかけて奇妙きめうふう商舘しやうくわん屋根やねなどをながまわしつゝ
神の恩惠めぐみの讚美にて編めるこの旗章はたじるしは、天に樂しむ者のみ知れる歌をうたひてその悦びをあらはせり 三七—三九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
おゝ、これが電光いなづまはれようか?……おゝ、戀人こひびとよ! 我妻わがつまよ! そなたいきみつつくした死神しにがみも、そなた艶麗あてやかさにはたいでか、その蒼白あをじろ旗影はたかげはなうて旗章はたじるしあざやこのくちびるこの兩頬りゃうほゝ
〔鷲〕ローマ帝國の旗章はたじるし(淨、一〇・七九—八一參照)として帝國の權勢を代表す
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)