“斃(たを)” の例文
彈丸(だんぐわん)は物(もの)の見事(みごと)に其(その)一羽(いちは)を斃(たを)したが、同時(どうじ)に他(た)の鳥群(てうぐん)は、吾等(われら)に敵對(てきたい)の色(いろ)があると看(み)て取(と)つたから堪(たま)らない。
其邊(そのへん)に徘徊(はいくわい)して居(を)つては、到底(とても)車外(しやぐわい)に出(い)でゝ其(その)仕事(しごと)にかゝる事(こと)が出來(でき)ない、そこで、此(この)爆裂彈(ばくれつだん)を飛(と)ばして、該獸等(かれら)を斃(たを)し且(か)つ追拂(おひはら)ひ、其間(そのあひだ)に首尾(しゆび)よくやつて退(の)けやうといふ企(くわだて)だ。
其時(そのとき)第(だい)一に堪難(たえがた)く感(かん)じて來(き)たのは渇(かはき)の苦(くるしみ)、茲(こゝ)だ禍(わざわひ)變(へん)じて幸(さひはひ)となると言(い)つたのは、普通(ふつう)ならば、漂流人(へうりうじん)が、第(だい)一に困窮(こんきう)するのは淡水(まみづ)を得(え)られぬ事(こと)で、其爲(そのため)に十中(ちう)八九は斃(たを)れてしまうのだが