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斃
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たを
彈丸は
物の
見事に
其一羽を
斃したが、
同時に
他の
鳥群は、
吾等に
敵對の
色があると
看て
取つたから
堪らない。
其邊に
徘徊して
居つては、
到底車外に
出でゝ
其仕事にかゝる
事が
出來ない、そこで、
此爆裂彈を
飛ばして、
該獸等を
斃し
且つ
追拂ひ、
其間に
首尾よくやつて
退けやうといふ
企だ。
其時第一に
堪難く
感じて
來たのは
渇の
苦、
茲だ
禍變じて
幸となると
言つたのは、
普通ならば、
漂流人が、
第一に
困窮するのは
淡水を
得られぬ
事で、
其爲に十
中八九は
斃れてしまうのだが