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かんが
ふりがな文庫
“
攷
(
かんが
)” の例文
件
(
くだん
)
の『風俗通』に出た諸説を
攷
(
かんが
)
えると、どうも最初十二月の臘の祭りの節、鶏を殺して門戸に懸けたのが後に元日の式となった事
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
七十一座の神々に
進
(
まい
)
らする相嘗祭への弊物に、種目数量の若干の異同があったことは、何かそれぞれの理由が有ったはずだが、それを
攷
(
かんが
)
えてみる力は今の私にはない。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
然かも欧陽公必ず誤まらざらん、
当
(
まさ
)
に更に
博
(
ひろ
)
く旧制を
攷
(
かんが
)
ふべき也。(老学庵筆記、巻七)
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
土地の人に聞き
質
(
ただ
)
して見ても、大小烏帽子の名は知っているが、今では
夫
(
それ
)
がどの山であるかを指点することを得ない有様である。
已
(
や
)
むなく
之
(
これ
)
を記文に
攷
(
かんが
)
えて朝日岳を大烏帽子岳と断定したのである。
利根川水源地の山々
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
餘姚
(
よえう
)
も亦博愛を
更
(
あらた
)
めて公愛と爲せり。
并
(
あは
)
せ
攷
(
かんが
)
ふ可し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
▼ もっと見る
ネンゴネでチテエと名づくるなど
攷
(
かんが
)
え合すと、本邦のトトは雄鶏の雌を呼ぶ声に由ったものらしい、魚をトトというは異源らしい。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
攷
(
かんが
)
えると最初猩々と呼んだは手長猿の一種にほかならじ、後世赤毛織りが外国より入って何で染めたか分らず、猩々の血てふ
謬説
(
びゅうせつ
)
行われ
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
熊楠
謹
(
つつし
)
んで
攷
(
かんが
)
うるに、古エジプト人は日神ウンを兎頭人身とす、これ太陽
晨
(
あした
)
に天に昇るを兎の
蹶起
(
けっき
)
するに比したんじゃ(バッジ『
埃及諸神譜
(
ゼ・ブック・オブ・ゼ・エジプシアンス
)
』巻一)
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
『食鑑』とアストレイを合せ
攷
(
かんが
)
うるに、その時渡ったはドー(今絶ゆ)の変種、グランツ・ゼブラという種と見える。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
この譚に対して欧人間にも非難少なからず、われわれ日本人から
攷
(
かんが
)
えても如何な儀も多いが、かかる事はむやみに自我に執して他を排すべきにあらず。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
かく
攷
(
かんが
)
えるとどうも馬琴の説が当り居るようだ。すなわち斉の宣王が堂上に坐すと牛を
率
(
ひ
)
いて過ぐる者あり。
十二支考:06 羊に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ヒンズー教にカリ女神を女性力すなわち破壊力の表識としこの力常に眠れど瞬間だも激すればたちまち劇しく起きて万物を
壊
(
やぶ
)
りおわるとするを会わせ
攷
(
かんが
)
うべしと。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
支那でも『抱朴子』に、分形すればすなわち自らその身三魂七
魄
(
はく
)
なるを見る。『
酉陽雑俎
(
ゆうようざっそ
)
』に人身三万六千神その処に随ってこれに居るなどあるを
攷
(
かんが
)
え合すべし。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
これらを合せ
攷
(
かんが
)
うるに、わが邦のミヅチ(水の主)は、最初水辺の蛇能く人に化けるもので、支那の蛟同様人馬を殺害し、婦女を魅し婬する力あったが、後世一身に両役
叶
(
かな
)
わず
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
想うに
一九
(
いっく
)
などの小説にしばしば繰り返された一話はこの仏語より来たんでないか、いわく猫を
畜
(
か
)
って名を
命
(
つけ
)
んと苦心し猫は猫だから猫と
号
(
な
)
づく、さて
攷
(
かんが
)
うると猫より強いから虎
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
唐人敦賀へ来る途上、この島に寄って食物を
儲
(
もう
)
け、
鮑
(
あわび
)
など取る由を委細に載せ居る、これを以て
攷
(
かんが
)
えると秀郷が蜈蚣を射て竜を助けた話も、話中の蜈蚣の眼が火のごとく光ったというも
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ただ怪しんで跡より跡より出で来て殺された例も多く読んだから
攷
(
かんが
)
うると、いかなる心理作用よりかは知らぬが、同類殺さるを知りながら、その死処に近づく
性
(
たち
)
の動物が少なからぬようで
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
既に先年
合祀
(
ごうし
)
を強行して、いわゆる基本財産の多寡を標準とし、
賄贈
(
わいぞう
)
請託を
魂胆
(
こんたん
)
とし、邦家発達の次第を
攷
(
かんが
)
うるに大必要なる古社を滅却し、一夜造りの淫祠を昇格し、その余弊今に除かれず
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
昨今すらこの通り、いわんや上世飼養の法も知らず、何たる要用もなく、殊には
斎忌
(
タブー
)
の制煩多で、種々の動植を嫌う風盛んだった時に、牛馬のない地方が、わが邦に少なくなかったと
攷
(
かんが
)
える。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
これらはちょっと聞くと嘘ばかりのようだが予年久しく経験するところに故ロメーンス氏の説などを
攷
(
かんが
)
え合わすと猫や
梟
(
ふくろう
)
は獲物を人に見せて誇る性がある、お手の物たる鼠ばかりでなく猫は
蝙蝠
(
こうもり
)
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
攷
(
かんが
)
うるとよほど得脱した方と察したてまつる。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
攷
部首:⽁
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