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据眼
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すえまなこ
ふりがな文庫
“
据眼
(
すえまなこ
)” の例文
愛吉に、訳を尋ねると、
奴
(
やっこ
)
人間の色はねえ。
据眼
(
すえまなこ
)
になって
饒舌
(
しゃべ
)
った、かねての相談、お夏さんの
謀
(
はかりごと
)
というのをお聞きなさい。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大船、おおふなと申す……
驚破
(
すわ
)
や乗越す、京へ上るわ、と
慌
(
あわただ
)
しゅう帯を直し、棚の包を
引抱
(
ひんだ
)
いて、
洋傘
(
こうもり
)
取るが
据眼
(
すえまなこ
)
、きょろついて戸を出ました。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
仁右衛門ぶるぶるとなり、
据眼
(
すえまなこ
)
に
熟
(
じっ
)
と見た、白い
咽喉
(
のんど
)
をのけ
様
(
ざま
)
に、苦痛に反らして、黒髪を乱したが、唇を
洩
(
も
)
る歯の白さ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ひゃあ、」と
据眼
(
すえまなこ
)
に
呼吸
(
いき
)
を引いて、たじたじと
退
(
すさ
)
ると、駅員は冷々然として
衝
(
つ
)
と去って、入口へ向いて、がらんがらん。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
女中が苦笑いして立とうとすると、長々と手を伸ばして、
据眼
(
すえまなこ
)
で首を振って、チョ、舌鼓を打って
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
はてな、で、その筋を
据眼
(
すえまなこ
)
で、続く方へ
辿
(
たど
)
って
行
(
ゆ
)
くと……いや、
解
(
よ
)
めましたて。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
火事の最中、雑所先生、
袴
(
はかま
)
の
股立
(
ももだち
)
を、高く取ったは
効々
(
かいがい
)
しいが、羽織も着ず……布子の片袖
引断
(
ひっちぎ
)
れたなりで、
足袋跣足
(
たびはだし
)
で、
据眼
(
すえまなこ
)
の
面
(
おもて
)
藍
(
あい
)
のごとく、火と烟の走る大道を、
蹌踉
(
ひょろひょろ
)
と
歩行
(
ある
)
いていた。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
好
(
い
)
い心持に眠気がさすと、邪魔な
灯
(
あかり
)
を
肱
(
ひじ
)
にかけて、腕を
鍵形
(
かぎなり
)
に両手を組み、ハテ怪しやな、
汝
(
おのれ
)
、
人魂
(
ひとだま
)
か、
金精
(
かねだま
)
か、正体を
顕
(
あらわ
)
せろ! とトロンコの
据眼
(
すえまなこ
)
で、提灯を下目に
睨
(
にら
)
む、とぐたりとなった
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
据
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“据”で始まる語句
据
据物斬
据風呂
据付
据膳
据置
据物
据附
据腰
据直