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とる
●さて熊を
捕に
種々の
術あり。かれが
居所の
地理にしたがつて
捕得やすき術をほどこす。熊は秋の土用より
穴に入り、春の土用に穴より
出るといふ。
沫雪の
条にいへるごとく、冬の雪は
軟にして
足場あしきゆゑ、熊を
捕は雪の
凍たる春の土用まへ、かれが穴よりいでんとする
頃を
程よき
時節とする也。
手を
下さずして熊を
捕の上
術也。是は熊の
居所による也。これらは
樵夫も
折によりてはする事也。
像材椿なるをもつて此地椿を
薪とすればかならず
祟あり、ゆゑに椿を
植ず。又
尊灵鳥を
捕を
忌玉ふ、ゆゑに諸鳥寺内に
群をなして人を
怖ず、此地の人鳥を捕かあるひは
喰ば
立所に
神罰あり。