“とる”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トル
語句割合
64.3%
14.3%
14.3%
収穫7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そは皆各所の山に分れて、おのが持場を守りたれば、常には洞のほとりにあらずただやつがれとかの黒衣のみ、旦暮あけくれ大王のかたわらに侍りて、かれが機嫌をとるものから。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
沫雪あわゆきくだりにいへるごとく、冬の雪はやはらにして足場あしばあしきゆゑ、熊をとるは雪のこほりたる春の土用まへ、かれが穴よりいでんとするころほどよき時節じせつとする也。
おもふにがごとき賤農せんのうもかゝるめでたき 御代みよに生れたればこそ安居あんきよしてかゝる筆もとるなれ。されば千年の昌平しやうへいをいのりて鶴のはなしに筆をとゞめつ。
……百姓達はまだ、あの田から、まだこの秋にならなければ、ほんとの米を収穫とることは出来ないのだ。祭りをしても、それは随分苦しい中の才覚だろう。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)