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とりもの
ふりがな文庫
“
捕物
(
とりもの
)” の例文
これはいかにむっつり右門が神人に等しい無双の
捕物
(
とりもの
)
名人であったにしても、死人をふたたび
蘇生
(
そせい
)
さすべきすべでも知っているか
右門捕物帖:10 耳のない浪人
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
六日目の夜は、石田氏と二人で夜の部をやったが、次の朝、五時頃、三人ばかりの国警が踏みこんで来て、ちょっと
捕物
(
とりもの
)
の風景になった。
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
上方流の
捕物
(
とりもの
)
では、関東の
塙江漢
(
はなわこうかん
)
と並び称されている活眼家羅門塔十郎が、今、初めてこの事件に
一指
(
いっし
)
を染めはじめたのである。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そんな
物騒
(
ぶっそう
)
な話が我が身の上に懸けられているとも知らぬ覆面探偵青竜王は、竜宮劇場屋上の
捕物
(
とりもの
)
をよそに、部下の勇少年と電話で話をしていた。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
明智が指さす大テントの天井には、右往左往する
捕物
(
とりもの
)
の人々が、異様な影絵となって入り乱れていた。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
職人ながら、お
捕物
(
とりもの
)
にかけては、
与力
(
よりき
)
の満谷剣之助なども一目も二目も置いている、黒門町なのだ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
すると番附には「ピストル
強盗
(
ごうとう
)
清水定吉
(
しみずさだきち
)
、
大川端
(
おおかわばた
)
捕物
(
とりもの
)
の
場
(
ば
)
」と書いてあった。
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
傳次は馴れて居るから逃げましたが、庄吉は
怖々
(
こわ/″\
)
縁の下へ段々這入りますと、先に誰か逃込んで居るから其の人の帯へ
掴
(
つか
)
まると、
捕物
(
とりもの
)
の上手な
源藏
(
げんぞう
)
と申す者が
潜
(
もぐ
)
って
入
(
い
)
り、庄吉の帯を
捕
(
とら
)
えて
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「八、厭な
捕物
(
とりもの
)
だつたな」
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
新しく善光寺
辰
(
たつ
)
なる配下が一枚わき役として加わり、名人、伝六、善光寺辰と、およそ古今に類のない変人ぞろいの
捕物
(
とりもの
)
陣を敷きまして
右門捕物帖:15 京人形大尽
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「職人町の辻で、
捕物
(
とりもの
)
があるとかで、町の者が騒いでおりますゆえ、物見に出向きましたので」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もうこの上は、
捕物
(
とりもの
)
など断念して逃げ出すほかに思案はない。彼は、人声から遠ざかるように、遠ざかるようにと注意しながら、鉄管から鉄管へと、無茶苦茶に這い出した。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「いいか、急いで自身番へ行ってナ、うちにこれから
捕物
(
とりもの
)
がありますからって、町内五人組の方に来て貰うんだ——すこし
手強
(
てごわ
)
いから、
腕
(
うで
)
ッ
節
(
ぷし
)
のつよいやつを
纏
(
まと
)
めてくるように——」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
いたって小気味のよい
捕物
(
とりもの
)
美談ともいうべきもので、しかも事の
勃発
(
ぼっぱつ
)
いたしましたのは、あの古井戸事件がめでたく落着してからまもなくの
右門捕物帖:07 村正騒動
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
彼らも怪人の話を聞いて、この
捕物
(
とりもの
)
を少なからず無気味に思っていたのだ。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
まるでお
捕物
(
とりもの
)
みたような騒ぎ
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ここにいよいよわれらがむっつり右門の
捕物
(
とりもの
)
第五番てがらが、はからざるときに計らざることから、くしくも開始されることにあいなりました。
右門捕物帖:05 笛の秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「そして、これから本当の
捕物
(
とりもの
)
に移るのです」
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
お
捕物
(
とりもの
)
の出役。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
七年まえのだんごのかたきを伝六は
捕物
(
とりもの
)
で晴らすつもりか、雨の道をもものともせずに、ここをせんどと急がせました。
右門捕物帖:30 闇男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
ましてや、こと大奥にかかわりができたとなると、むっつり右門、いかに
捕物
(
とりもの
)
の名人であったにしても、たやすく乗りこんでいかれるわけがない。
右門捕物帖:31 毒を抱く女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
いうまでもなく、そのおでん屋の見込み
捕物
(
とりもの
)
によっていっさいの犯人があげられ、いっさいの犯行が判明いたしました。
右門捕物帖:01 南蛮幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
右門十番てがらは、かくしてその
捕物
(
とりもの
)
秘帳に、最初の血で描かれた美花をさらに一つ添えて、いよいよ次の第十一番てがらにうつることとなりました。
右門捕物帖:10 耳のない浪人
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
小町娘の愛孫が一生一度の契りごとにかかわる大事とすれば、おぼれる者のわらのように、必死とわが
捕物
(
とりもの
)
名人にすがりついたのは無理のないことです。
右門捕物帖:22 因縁の女夫雛
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
ついこないだの
達磨
(
だるま
)
さんの
捕物
(
とりもの
)
でもそうなんだが、うわべに現われているたねの小さいものほど、底が深いものさ
右門捕物帖:11 身代わり花嫁
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
右門の
捕物
(
とりもの
)
中でも変わり種のほうで、前回にご紹介いたしました九番てがらの場合のごとく、抜くぞ抜くぞと見せかけてなお抜かなかったむっつり右門が
右門捕物帖:10 耳のない浪人
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
笑いわらいのっそりとそでがきの陰から姿を現わしたのは、だれでもない
捕物
(
とりもの
)
名人のわがむっつり右門です。
右門捕物帖:23 幽霊水
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
さすがの
捕物
(
とりもの
)
名人も、苦笑するともなく苦笑していましたが、しかし伝六のほうはごくのまじめで、いまにもほんとうに駆けだしそうなあんばいでしたから
右門捕物帖:09 達磨を好く遊女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
はからずも両者の
捕物
(
とりもの
)
競争はここにいたって白熱の度を加えることとなり、右門勝つか、敬四郎負けるか、興味はその結果につながれることとなりましたが
右門捕物帖:07 村正騒動
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
それゆえと申しては失礼でござりまするが、どうぞあなたの
捕物
(
とりもの
)
はあなたおひとりのおてがらにご上申なされませ。お奉行さまもお喜びでござりましょうよ。
右門捕物帖:24 のろいのわら人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
まことに
捕物
(
とりもの
)
名人としては、こうるさい同僚をかたき役に持ったというべきですが、事の端を発しましたのは、二月もずっと押しつまって、二十八日の朝でした。
右門捕物帖:13 足のある幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
ゆられゆられて道は、その三島まで三里二十八町のくだり坂、もうこうなれば道も早いが
捕物
(
とりもの
)
も早い。
右門捕物帖:31 毒を抱く女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
逃げるように駆け抜けていった点がすこぶる不審でしたから、ちらりと認めるや同時で、ピカピカとその目を鋭く光らしたものは、余人ならぬわれらの
捕物
(
とりもの
)
名人でした。
右門捕物帖:16 七化け役者
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
しかし、今回の三番てがらは、前回と同様
捕物
(
とりもの
)
怪異談は怪異談でございますが、少々ばかり方角が変わりまして、場所はおひざもとの江戸でなく、武州
忍
(
おし
)
のご城下に移ります。
右門捕物帖:03 血染めの手形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
早くも伝六が奉行所から持ってかえった報告中のにせ金事件に推定を下し、かくのごとくに奇想天外疾風迅雷的の、壮快きわまりなき大
捕物
(
とりもの
)
となるにいたったのでありました。
右門捕物帖:05 笛の秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
右門
捕物
(
とりもの
)
中の第三番てがらに詳しくご紹介しておきましたから、記憶のよいかたがたにはまだ耳新しい名まえだと存じますが、もし八丁堀の同僚たちのうちで気組みだけなりと
右門捕物帖:07 村正騒動
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
あの大
捕物
(
とりもの
)
とともにわれわれのひいき役者むっつり右門がうなぎのぼりに名声を博し
右門捕物帖:02 生首の進物
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
わが
捕物
(
とりもの
)
名人むっつりの右門とは、切っても切れぬゆかりの深い知恵宰相
伊豆守
(
いずのかみ
)
です。
右門捕物帖:27 献上博多人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
もうこうなるとくるわにおける一介のぶこつ者は、断然として天下公知の
捕物
(
とりもの
)
名人に早変わりいたしまして、その場からただちに例の疾風迅雷的な行動が開始されることとなりました。
右門捕物帖:09 達磨を好く遊女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
ここに
捕物
(
とりもの
)
を重ねること第九回、いまぞはじめて腰の一刀にものをもいわせようというかのように、
蝋色鞘
(
ろいろざや
)
細身のわざものにしめりをくれておくと、さっそうとして立ち上がりました。
右門捕物帖:09 達磨を好く遊女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「偉い。おまえもこの節少し手をあげたな。
捕物
(
とりもの
)
の
詮議
(
せんぎ
)
はそういうふうに不審を見つけてぴしぴしたたみかけていくもんだよ。佐久間町といや隣の横町だ。宿駕籠にちがいない。行ってみな」
右門捕物帖:33 死人ぶろ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
前回の
忍
(
おし
)
の城下の
捕物
(
とりもの
)
中でも、はっきりとそのことをお話ししておいたとおり、尋常な女では容易なことに落城いたしませんので、右門を向こうへ回してぬれ場やいろごとを知ろうとするなら
右門捕物帖:04 青眉の女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
風流がましく月の宿なぞと負け惜しみをいいながら、ついふらふらと朝寝するくらいですから、人より少々できもよろしく、品もよろしいわが
捕物
(
とりもの
)
名人が、朝寝もまた胆の修業、風流の一つとばかり
右門捕物帖:25 卒塔婆を祭った米びつ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「
捕物
(
とりもの
)
名人とやらいうおかたは、お違い申すな」
右門捕物帖:21 妻恋坂の怪
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
これぞ待たれたわれらの
捕物
(
とりもの
)
名人右門です。
右門捕物帖:17 へび使い小町
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
右門
捕物
(
とりもの
)
第十八番てがらです。
右門捕物帖:18 明月一夜騒動
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
捕
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
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