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御父樣
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おとつさん
ふりがな文庫
“
御父樣
(
おとつさん
)” の例文
新字:
御父様
片親に成るかと思ひますると意地もなく我慢もなく、詫て機嫌を取つて、何でも無い事に恐れ入つて、今日までも物言はず辛棒して居りました、
御父樣
(
おとつさん
)
、
御母樣
(
おつかさん
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
片親
(
かたおや
)
に
成
(
な
)
るかと
思
(
おも
)
ひますると
意地
(
いぢ
)
もなく
我慢
(
がまん
)
もなく、
詫
(
わび
)
て
機嫌
(
きげん
)
を
取
(
と
)
つて、
何
(
なん
)
でも
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
に
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
つて、
今日
(
けふ
)
までも
物言
(
ものい
)
はず
辛棒
(
しんぼう
)
して
居
(
を
)
りました、
御父樣
(
おとつさん
)
、
御母樣
(
おつかさん
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
全
(
まつた
)
くは
私
(
わたし
)
に
御飽
(
おあ
)
きなされたので
此樣
(
こう
)
もしたら
出
(
で
)
てゆくか、
彼樣
(
あゝ
)
もしたら
離縁
(
りゑん
)
をと
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
すかと
苦
(
いぢ
)
めて
苦
(
いぢ
)
めて
苦
(
いぢ
)
め
拔
(
ぬ
)
くので
御座
(
ござ
)
りましよ、
御父樣
(
おとつさん
)
も
御母樣
(
おつかさん
)
も
私
(
わたし
)
の
性分
(
せうぶん
)
は
御存
(
ごぞん
)
じ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
最早
(
もう
)
あの
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ぬ
决心
(
けつしん
)
で
出
(
で
)
て
參
(
まい
)
りました、まだ
私
(
わたし
)
の
手
(
て
)
より
外
(
ほか
)
誰
(
だ
)
れの
守
(
も
)
りでも
承諾
(
しようち
)
せぬほどの
彼
(
あ
)
の
子
(
こ
)
を、
欺
(
だま
)
して
寐
(
ね
)
かして
夢
(
ゆめ
)
の
中
(
うち
)
に、
私
(
わたくし
)
は
鬼
(
おに
)
に
成
(
な
)
つて
出
(
で
)
て
參
(
まい
)
りました、
御父樣
(
おとつさん
)
、
御母樣
(
おつかさん
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
樣
部首:⽊
15画
“御父”で始まる語句
御父
御父様
御父上