御家來ごけらい)” の例文
新字:御家来
しかるに御家來ごけらい天晴あつぱれ器量人きりやうじんさふらふとな、祝着しふぢやくまをす。さて其者そのもの取立とりたつるにきて、御懸念ごけねんのほども至極致しごくいたせり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御家來ごけらいなされなばいかなる謀計ぼうけいも成就せん事疑ひなしと稱譽しようよしてすゝめければ天一坊は大に悦喜えつきし左樣の軍師ぐんし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
乳母 御家來ごけらいくちかたいおひとかいな? 二人ふたりぎりの祕密ひみつれぬ、三人目にんめらねば、とひますぞや。
坊主ばうずねえか、無住むぢうだな。ひど荒果あれはてたもんぢやねえか。蜘蛛くもやつめも、殿樣とのさまはうには遠慮ゑんりよしたとえて、御家來ごけらいかほしんにふけやがつた。なあ、これ、御家來ごけらいへば此方人等こちとらだ。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大岡殿聞れ成程なるほど汝は至極しごくあきらめのよきやつ能こそ眞直まつすぐに白状致せしぞシテ殘りの二人は何者なにものなるやヘイ是も矢張やつぱり嘉川樣の御家來ごけらい安井伊兵衞孕石源兵衞の兩人に候と言に大岡殿宜々よし/\うでらうダガ又其のれいとして主税之助より金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)