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彌増
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いやま
ふりがな文庫
“
彌増
(
いやま
)” の例文
新字:
弥増
「
愛欲之中
(
アイヨクシチユウ
)
。……
窈窈冥冥
(
ヤウヤウミヤウミヤウ
)
。
別離久長
(
ベチリクチヤウ
)
」
嘗
(
か
)
つて學舍でG師に教はつて切れ/″\に
諧
(
そら
)
んじてゐる經文が聞えると、心の
騷擾
(
さうぜう
)
は
彌増
(
いやま
)
した。
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
濺
(
そゝ
)
ぐ涙に哀れを
籠
(
こ
)
めても、飽くまで世を背に見たる我子の決心、左衞門
今
(
いま
)
は夢とも上氣とも思はれず、
愛
(
いと
)
しと思ふほど
彌増
(
いやま
)
す
憎
(
にく
)
さ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
見る時は不便心が
彌増
(
いやま
)
し
施
(
ほど
)
こすことの
好
(
すき
)
なる故
儲
(
まう
)
けの無も
道理
(
ことわり
)
なり依て六右衞門も心配なし
寧
(
いつ
)
そ我弟が
渡世
(
とせい
)
の
先買
(
さきがひ
)
となり
恥
(
はぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
扨も世を無常と觀じては斯かる侘しき住居も、大梵高臺の樂みに換へらるゝものよと思へば、
主
(
あるじ
)
の貴さも
彌増
(
いやま
)
して、
今宵
(
こよひ
)
の我身やゝ
愧
(
はづ
)
かしく覺ゆ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
盡
(
つく
)
し
探索
(
たづね
)
しかど更に樣子のしれざりしに今六右衞門の物語りにて久八
社
(
こそ
)
は彼の時に
棄
(
すて
)
たる我が子に
相違
(
さうゐ
)
なしと心の中に
分明
(
わかり
)
し
故
(
ゆゑ
)
頻
(
しき
)
りに
不便
(
ふびん
)
彌増
(
いやま
)
して
只管
(
ひたすら
)
命
(
いのち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
其の御心の強さに、
彌増
(
いやま
)
す思ひに堪へ難き重景さま、世に時めく身にて、
霜枯
(
しもがれ
)
の
夜毎
(
よごと
)
に只一人、
憂身
(
うきみ
)
をやつさるゝも戀なればこそ、横笛樣、
御身
(
おんみ
)
はそを哀れとは
思
(
おぼ
)
さずか。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
彌
部首:⼸
17画
増
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
“彌”で始まる語句
彌
彌々
彌生
彌造
彌立
彌勒
彌生式土器
彌縫
彌助
彌次郎